指先まで力を通すのは難しい。足の力を指先まで通すのだ。
腰を使えという言い回しがあるけれど、腰で出力してはいけない。反り腰になって痛めるのがオチだ。
力点はあくまでも足だ。むしろ、テコの原理で言うなら、腰腹は支点なので固定する必要がある。移動しながら、空間に固定するのが難しい。
作用点の手指からはなるべく力を抜く。
最近、左手への力の通りが悪いので、足指の位置を工夫していた。左足の母指球にしっかり乗ったら、左手がブレなくなった。左手で右上腕を掴むと、骨まで掴む様な感覚がある。また少し上達した。
これが出来ると、ツボを正確に押さえられる様になる。指力でやると、ツボはグミが凹むみたいに逃げるのだ。
昔、名人に合谷を押さえられたら、ペンチでも使っているんじゃないかという感触で、背中から一瞬で汗が噴き出した。でも、手指を離したら爪痕ひとつもないという。触発されて、随分と練習したものだけど、似た様な事が出来る様になった。
まあ、今時、そんな施術を受けたい人はいないから、実際には柔らかくやります。
