指導上のテクニック

今まで僕が教えて開業した方達が何人かいるけれど、その生存率は高い。そもそも自営業自体の廃業率が高いのだから、まあまあの成績じゃないか。

いや、頑張ったのは本人達なので、自慢する筋合いもないのだが、結果論としてやって良かったこと、悪かったことは言える。

まず整体に限らない話だが、教える立場の人間が変なマウンティングをして、生徒の自信をへし折るみたいなことをしたらダメね。組織でやるとどうしても序列が発生するので、こうなりやすい。そうならないのは、個人で教える最大のメリットだろう。いつも少人数なので、他人との比較になりにくいのも良い。

ただ、最近はもうないけれど、以前はたまに何か月で開業出来ますか?みたいな問い合わせがあり、そういう人には甘く見ない方が良いという趣旨の忠告をする事はあった。しかし、それだって、言って分かる人にはそもそも言う必要がなく、言わなきゃ分からない人には言っても無駄なのも確かだ。本人が苦労をしたら良い。

だから、基本的に自信をつけさせる方向性で良い様な気がしている。

つまり、指導上のテクニックとしては、術後のビフォア/アフターを生徒自身に確認させるのが重要。これを怠ると、自信がつかない。

総論としては、教えているこいつなんかにも出来るのだから、自分にも出来るだろうというイメージが一番大事かもしれない。

12月3日(火)身体均整法基礎講座

佐々木康夫先生をお迎えして、身体均整法の講座を行います。

以下、講師の佐々木康夫からのご案内。

身体均整法について

身体均整法は愛媛の亀井日進先生がはじめられました。平衡、可動、強弱の三原則を使った手技療法です。神経、筋骨格、内臓に多角的なアプローチをします。

内容

今回は体幹、肋骨の操作をおこないます。肋骨の形を整えると共に内部の臓器の働きをたかめます。四肢を使い、牽引して目的の箇所に刺激をおくります。例えば右上胸部が凹の場合は内臓下垂が疑われます。そこに刺激がくるように四肢を操作します。また準備の操作として胸椎六番の操作をして肋骨の可動性を高める方法も紹介します。 時間がある場合は前回の山本宣良先生の操作の復習もおこないます。 初心者から丁寧に指導。どなたでもお気軽にご参加ください。

講師

佐々木康夫

弱い心身を改造すべく各種健康法、民間療法を漁る。整体を上田唐山先生に学ぶ。均整法を専門学校で学ぶ。手技研を各先生より学ぶ。各種気功、瞑想を習得。ポラリティセラピー、オステオパシーも学ぶ。
趣味は中国武術。鉱物収集。

日時

 12月3日(火)18:30~20:30

場所

浜田整体

費用  

10,000円

お申し込み方法

メールで受け付けています。佐々木までご連絡ください 

yasuosasaki8△gmail.com(△を@マークに代えて送信してください。)

wordpress

この数日、やたらにフケが出る。頭が疲れるとフケが沢山出るのだ。

この1週間ほど、ホームページをいじり続けていた。何かに凝り出すとちょっとパラノイアルになる性質で、他のことが手に付かなくなる。一文字の違いが気になって変えてみたりするのだが、今回、なかなか決まる感じがなかった。今の路線では完成しているので、案外にデザインくらいしか触るところがない。

仕事の初期に、色んな路線でホームページを複数作ってみた。内容の違いで来る人のタイプはかなり変わるので、研究したのだ。結論は、人は文章を読まない。単語にしか反応しないというものであった。自然治癒力と書いてあると、それが気になった人が来る。また、それよりも文章量や漢字とひらがなの比率などがクリティカルだったりもする。体をカラダと書くと、もうそれがある種のメタメッセージになる。しかし、実は、一番重要なのはデザインとカラーリングだ。

自分好みのホームページを作ると、なぜか新し物好きのとんがった人ばかりが集まりやすい。しかし、それだと臨床経験が偏るので上達出来ない。なるべく男女比率や年代、文化背景をバラしておきたいという希望があって、今のデザインはその工夫の結果だ。色んな人に来て欲しい。例えば、荻窪のぐるっぺで買い物をして、ほびっと村に通う層にアピールする様なページは作りやすいのだが、そのスタイルでは都心部でしか仕事にならない。そうではない可能性を残しておきたい。

このホームページはwordpressで作っているのだが、最初に作ったページはalpha edit というソフトを使っていた。その次はKompoZerを長く愛用していた。意地でもホームページビルダーは使わないというモードになっていたのだが、それも不思議。

wordpressは多機能なので、それはおもしろい。初めてスマホを持った様な感覚で遊んでいる。感動したのはメニューの中にメニューを作れる事で、これならページを増やしても気持ちが悪くない。

気持ちの問題なのかという話なのだが、人のパターン認識は個人差があるけれど、5±2なのだそうだ。以前にそれを聞いて、腑に落ちるものがあった。武術家の得意技などを見ていてもそのくらいの数で、その組み合わせで動いている。メニューは人の意識の流れなので、パターン認識に等しい。メニューを7つ以上にはしたくないというこだわりがある。

今の状況は言葉を減らす事で実現させているのだが、これからは増やす事も出来るかもしれない。どうかしている話だった。

猪八戒のきもち

子どもの頃、スイミングクラブに通っていた頃の話。

送迎バスの車中、運転手のフナコシさんの隣に座って雑談をしていた。何かの話の流れで、自転車にモーターを付けたら良いんじゃないかという話をしたら、彼にバイクがもうあるじゃないかと言われて、それはそうかと納得した事を覚えている。

しかし、後に電動自転車が登場して、やられたと思った。

ところで、スカルプケアのお店が大人気である。51万人の予約待ちだそうな。現代人はとにかく神経が疲れている。実際に頭皮が凝るので、そこをほぐす事には他の場所にはない心地よさがある。

猪八戒のきもちコースでも作ろうか。メディア騒然、5人待ち。

秋にはなんとなくメランコリックになる人が多いけれど、ダウナーになりやすい。神経的な調整を行うと良い時期だ。整体では頭の穴追いといって、頭皮の弛緩部位を押さえる調整を行う。

穴と言っているが、押さえると溝みたいになるので、溝追いの方が実態に近い。神経的な疲労の強い方は、蜂の巣みたいに頭皮に溝が出来る。これを調整すると、スッキリさっぱりだ。自分ではもう随分と受けていない事にも気がついた。

意識上の焦点

人の感覚のおもしろいところだが、腰痛の人が歯痛になると腰の痛みを感じなくなる。ところが、歯痛が治るとまた腰痛を感じる様になる。

人の認知の仕組みはシングルタスクが基本で、同時に複数の事を処理する事には向いていない。

だから、整体の仕事上でのやり取りだが、受付表に症状を20も書く人がいたとする。それはもう数が多過ぎてその場での対応は難しいのだが、優先順位の高いものを3つ選んでくださいとご案内をすると、選ばれなかった症状については軽症化する。

逆に、選んだ症状については強化してしまうのだが、箒で掃いて、1箇所に集めるみたいな意味を持つ。

これは意識上の処理の話であって、自動車事故で全身5箇所骨折してますみたいなご相談については問題の前提がまったく異なるのだが、症状を感じて訴えるのは人なので、意識上の焦点というのは案外に無視できない。

以前、腰痛のご相談でいらした女性がいて腰痛を強く訴えていた。しかし、施術も半ば辺りで、実は鼻が曲がっていてとお話しになるものだから、ちょっと調整をして鏡を見せたら、元の綺麗な顔になりましたという言葉を残してお帰りになるので驚いた事がある。腰痛へのコメントは一切なかったが、スタスタ歩いていた。

本人が一番気にしている事は、簡単には言えないのも確かではあるのだが。

世代論

自分達の世代は就職氷河期世代と呼ばれている。最近、同世代とよく話題になるのは、後10年くらいしたら、就職氷河期世代が社会不安の要因になるかもしれないという話。

所謂、無敵の人問題なのだが、人材派遣会社の方からも、アラフォーで派遣元から断られる機会が増えるという話を伺った。この先、年齢が上がって、いよいよ経済的に煮詰まって来ると碌な事にはならないだろう。杞憂に終われば良いが。

勿論、個人差の方が大きいのだが、世代論から一定の傾向は言える。

仕事をしていてのやり取りなのだが、30代くらいだと、なぜかすみませんが口癖になっている方が多い。本人が悪い訳ではないのに、すみません、腰痛になりましたみたいな感じ。

団塊世代は自己主張が激しいので、同じ症状でも他の世代の2倍くらいの強さで訴える。いつも3割引きくらいで伺う事にしている。

逆に、70代後半から80代になると、遠慮して我慢をする方が多いので、本当に大丈夫ですか?と、施術後の変化を追い掛ける様に気をつけている。

バブル世代には独特のボリューム感への要求を感じる。フルコースでやらないと、満足はしない。損をするのが絶対に嫌みたいな強い意志というか。

団塊ジュニア世代は立ち振る舞いがナチュラル。妙なバイアスを感じない。

20代から30前半くらいの女性の予約の取り方で不思議なのは、空いている時間はありますか?という形式のお問い合わせが多い事。それで、空いている日時を並べてお伝えするのだが、希望日時を指定して頂いた方がやり取りはスマートだ。

その世代の女友達に、どうしてそうした予約の取り方になるのだろうかと尋ねたら、時間を指定するのははしたないという感覚があるという返事があった。なるほど。

ホームページリニューアル

ホームページを夜なべして作り直した。ブログとセットになると、ちょっと文章が浮くので、それに合わせた形になる。

ただ、矛盾する様だが、今の人はほとんどホームページを見ない。実は、名刺以上の意味は持たせていなかったりもする。思い切ってシンプルにして、デザインと操作性だけを改善させた。

この十年ほどでネット環境も随分変わった。そもそも、ネットサーフィンをしなくなった。

ブログも大手プロバイダは撤退しつつあるくらいなので、もう人が集まるメディアではない。唯一流行っているAmebaはブログというよりもSNSに機能が近い様に見える。

しかし、あえてブログである。なんだか性分に合うのだ。人とはもう十分に会っているので、Facebookに交流は求めていない。twitterは魔女裁判の法廷か、ディベート大会の会場の如し。この年でyoutuberデビューは照れ臭い。

今後も書き続けるだろう。

ミスターマリック

今日はミスターマリック氏の事を思い出した。ミスターは敬称だから、これも二重敬語に当たるのだろうか。自分が子どもの頃に流行った手品師だ。

彼は手品とは言わずにハンドパワーと称していたが、正直なのだ。スプーンを曲げるのも、確かに手の力に違いない。

なぜ思い出したのかというと、愛用している銀煙管を落として火皿を曲げたのがきっかけだ。スプーン曲げの要領で形が直らないだろうかと馬鹿な事を考えたのだ。そして、整体式に気を通してみたのだが、無駄な時間を過ごした。

そういえば、清田益明氏もいたな。彼の場合は念力でスプーンを曲げて一世を風靡した。

自分の専門は生物で、人でも犬でも、なんなら魚にだって効く。知らない人が見たら、いかがわしい手かざし療法に見えるだろうが、意外と効くのだ。

まずセンサーとして便利。人力CTとでもいうか。例えば、脳腫瘍のある人の頭蓋の様子を探ると、抵抗として感じる。感覚なので表現は難しいが、そこだけ水圧が高い様な抵抗を感じる。

実は、そんなに難しくもない。健康な人でも、眼精疲労で眼球が固くなっている人ばかりなので、やってみたら良い。後頭部から気を通すつもりでやる。右目と左目のどちらが固いだろうか。事後、顔の方から眼球に触れて答え合わせだ。

ただ、向き不向きはあるので、誰にでも分かるとは言わない。昔日の名人は、座布団を9枚重ねて針の位置を当てたそうな。

煙管は火皿にボールペンを入れて、内側から金槌で叩いたら直った。それでも多少、歪みが気になったので道具を探したら、修正液のサイズがピッタリだった。ハンドパワーだった。

手の小指、足の親指

体の使い方のコツとして、手の小指、足の親指がよく言われる。

どういった意味なのかというと、例えば、雑巾を絞る時に縦に持って絞るのと、横に持って絞るのでは、楽さが違う。縦に持った方が絞りやすい。

この時、縦に持つと小指側が動きの中心になるし、横に持つと親指側を中心に手を動かす事になる。

その際の体の使い方を観察すると、小指を中心に動くと肩が下がって、脇が締まる。逆に、親指を中心にして動くと、今度は肩が上がって力みやすい。そんな訳で手の小指が重要なのだが、何か道具を持った方が効果を体感しやすいかもしれない。

一方、足の親指にはどの様な意味があるのだろうか。間違えやすいのは、親指を力ませる事だろう。膝が固まって、動きにくくなる。むしろ、親指を蝶番的に柔らかく使うと、膝の動きを邪魔しない。実は、これをずっと勘違いしていた。

空手にナイファンチという型があり、瞬発力を養う型だと言われている。しかし、10年以上やっていてサッパリ上達しなかった。膝を抜いて動けと指導されるのだが、ぶきっちょにドタバタ動く癖が治らなかったのだ。これも足の親指を柔らかく使う様になって、かなり改善した。

日本の身体芸能はマニアックな指導をされやすいジャンルだが、それは裸足や足袋で稽古をするからかもしれない。

写ルンです

高校生の頃、弓道部の後輩と道を歩いていた。彼はジャニーズ風のイケメンなのだが、道すがら、なんと他校の女子生徒に写真を撮ってくださいと頼まれた。懐かしの写ルンですである。

マンガみたいな話があるのだ。勿論、僕が撮影役だったので、当然、ピントのズレた写真を撮って差しあげたのであった。

さて、 『人は見た目が9割』がベストセラーになって久しいが、 今日、SNSやinstgramの普及により、ますますその傾向は強まっている。そんな自分も美容の仕事をしているのだが、最近、気がついた。

20代~30代の前半くらいまでの方は顔の造作についてのご依頼が多い傾向がある。一方、その上の世代は顔についてもそうなのだが、体についてのご要望が多い傾向がある。

年代的に自然な気がしなくもないのだが、関心の持ち方を伺っていると、それは年代というよりも世代だと感じる。今の20代が40代になっても、やはり顔の造作についての依頼が多いのではあるまいか。

なにせ写真を撮る頻度が昔とは違う。SNSの有無も違う。見た目の意味も違っているんだろうなあという四方山話であった。

志楽の湯

SPAに行くのが好きなのだが、この数年は志楽の湯ばかり通っている。熊本の黒川温泉をモデルに造られた温泉だそうな。

南武線の矢向駅にあり、自由が丘から行くには武蔵小杉での乗り換えも必要なのだが、手間を掛ける価値がある。

温泉数あれど、体に効く温泉は少ない。しかし、ここのは効く。とにかく疲れが抜けるのだ。都内近郊は黒湯が多いのだが、琥珀色で湯質が柔らかいのが特徴。

思い切って、3日ほど連続で通うとかなり体が変わる。駐車場完備。都心からも電車で30分ほどなので意外と近い。

なぜ他所様の宣伝をしているのだろうかと自問しなくもないのだが、感動したら人に伝えたくなる。

ただ、正直、併設された食堂は良くない。所謂マクロビ料理で、嗜好がないと厳しいはずだ。

帰りは武蔵小杉で途中下車、パンジャビ・ダバに寄るのが習慣。ビリヤニが名物。炊き込みご飯だが、スパイスの味が複雑。オーナーが野心家で、最近、隣のビルにインド式クレープのドーサ専門店を出した。ここも旨い。

観察が8割

整体では、施術は観察が8割と教わる。

前提として、症状と原因を区別して対処に当たる。例えば、腰にトラブルがあったとしても、そこに原因があるとは限らない。頸椎の負担から腰痛が出ていたり、便秘による内臓の緊張を腰痛として感じている様な事がある。

症状の出ている部位を直接に調整すると、悪化させる事もしばしば。負担の掛かりやすい部位に、更に負担を掛ける結果になるからだ。その点、ムラのある柔軟性は危険で、可動性の良い部位は逆に怪我をしやすい。固い部位は動かないので、傷めもしない。

整体の学習は体の観察方法に終始する。当然、上達するほど、異常箇所を見つけるのが上手になる。

ところが、中級者になった辺りでジレンマに陥りやすい。調整箇所が増えて、施術が長時間化するのだ。しかも、それで効果が上がるのかというと、下手な鉄砲百打ちゃ当たるで施術が散漫になり、むしろ、効果も下がる。手数が多いから、何が本当に効いたのかも分からなくなり、ノウハウの蓄積もしにくい。下手になったと悩むのだ。

昨夜の研究会では、そのジレンマを解消する為の方法論がテーマ。問題箇所を幾つか並べて、それに優先順位をつける訓練を行った。

背中が張っているとすぐに手を出したくなるが、そこではない。右肩から腕に掛けての緊張も、違う。お腹の張りも、飛ばす。左内踝の一点の調整を通して、左腸骨の可動をつけたら、それで他の問題箇所も同時に良くなった。整体らしい施術の事例を綺麗に見せられた。この数年間の集大成だと自画自賛。

寝冷え、喉の痛み

先日、うたた寝をして目が覚めたら、喉が痛かった。首を動かしても痛み、ツバキを飲み込んでも痛い。

喉の周辺を調べたら、左首のリンパが見事に腫れている。ついで、左腕にあるリンパ結節を調べたら、同様に腫れている。腋下リンパ、鼠蹊リンパ、膝裏のリンパは無事。リンパ器官の脾臓の弾力を肋骨越しに触れたら、少し固く冷たく感じられる。

腕のリンパ結節をジッと押さえたら、指先まで響く。そこを脈打って来るまで押さえて、息を吸った時にゆっくり放す。左首のリンパに触れたら、柔らかくなっていた。

自己施術を終えて、ツバキを飲み込んでみたら、少しマシだ。首はまだ痛むが、やる事はやった。後は寝るだけだ。

翌朝、目が覚めたら、もう首の痛みはなくなっていた。

施術は新陳代謝を促進する。普段、施術を受けた方からも、翌日に良くなったとのご報告を頂く機会は多い。その間の心配はするだけ損。

施術者のマニュアルにおいては、術後4日目の完成が説かれる。その間は新陳代謝の促進が続くという意味でもある。ただ、今、辛いという人にとっては、知ったことではない話かもしれない。

うつ消しごはん

以前、鬱症状でお悩みだった方から、鉄分を摂ったら良くなったという話を伺って、興味をもったという記事を書いた。

そうしたら、実は、私もそれで産後鬱が良くなりましたと教えてくれた方がいて、ついでに元ネタも教えてくれた。

医師の藤川徳美先生の『うつ消しごはん』だそうである。肝心の本はまだ読んでいないのだが、早速、推奨されているサプリを買ってみた。アメリカからの購入になるので、注文から2週間経ってやっと届いたのが昨日。

これから自分で摂取してみての人体実験だ。体のどこに鉄分の過不足が出るのかを確かめる必要がある。

食品の摂取については、状態が体の特定部位にかなり出るのだ。水、糖分、塩分、糖質等、色々分かる。ただ、鉄分というカテゴリーは初めてなので、 因果関係を掴みたい。

同様のご相談はこれまでにも沢山あり、また今後もあるだろうが、その対応にも関わって来る。 自分のところで良くならないのは、やはり悔しい。

11月5日(火)身体均整法講座開催

佐々木康夫先生をお迎えして、身体均整法の講座を行います。

身体均整法について

身体均整は愛媛の亀井日進先生がはじめられました。平衡、可動、強弱の三原則を使った手技療法です。今回は熊本の名人と言われた山本宣良先生の治療パターンを題材にして講義をします。

山本先生の操作の特徴は四肢、特に下肢を使い、全身の歪みをとったり、内臓の機能をあげたり、関節の可動域を広げたりします。下肢の関節を屈曲したり、押圧したり、サッカする操作をします。また膝で背骨を調整します。頸椎のアジャストも山本先生は使われますが今回はそれらを他の方法でアレンジして初心者でもできる形にしました。

講師プロフィール

佐々木康夫

弱い心身を改造すべく各種健康法、民間療法を漁る。整体を上田唐山先生に学ぶ。均整法を専門学校で学ぶ。手技研を各先生より学ぶ。各種気功、瞑想を習得。ポラリティセラピー、オステオパシーも学ぶ。
趣味は中国武術。鉱物収集。

内容

1.足首の屈曲を使ったのねじれ調整

正座位で頭のねじれ、首の動き、肩甲骨の位置骨盤の位置をを確認します。足首の屈曲刺激を使います。変わったかどうかを確認します。

2.心臓の調整

足裏の観察ポイントを診て圧痛を確認します。胸椎の三番、五番を観察します。手の指を操作をします。確認をします。

3.叩打による胃下垂、腎臓、肝臓、リウマチの調整。

内臓の位置、固さなどを観察します。それぞれのポイントを叩打します。確認をします。

4、ケンショウの擦過

胆経のケンショウ穴を使って静脈の流れをよくする調整です

日時・場所

日時 11月5日(火)18:30〜 2時間ほどを予定
場所 自由が丘 浜田整体
費用 10,000円

お申し込み方法

講師の佐々木康夫までメールでお申し込みください。

souhou978@softbank.ne.jp

浜田整体では受け付けておりません。ご注意ください。

語学力

『ゲーム・オブ・スローンズ』に出て来そうなイケメンのイギリス人がお越しだった。髭と入れ墨が似合う。

ヨガをされているそうで、周辺の知識はお持ちなのだろう。術後、Is this a Reiki?とのご感想。Nearly.とお答えしておいた。

なるほど。欧米人からは、まずその文脈で捉えられるのか。というか、凄いなレイキ。

ところで、何年か前に、整体と英語のレッスンのバーターをBlogで募集した。応募して来た人と何回かレッスンを行ったのだが、その後、外国人を見る機会はしばしばあったので、やって良かった。

あの経験がなければ、仰向けとか、うつ伏せとか、指示すら分からない。Face up.Face down.で済むので、意外と簡単なのだが。

後は脊椎を順番に押さえて、Pain?Strong Pain?と比較していくと、相手にもなんとか伝わる。

年々、英語力は落ちているのだが、話せるの基準も下がっている。

20年くらい前、ドリアン助川が『ダ・カーポ』の連載で、アメリカへの留学体験として、俺はちっとも喋れないのに、同時期に渡米した友達はもう喋れるので、納得出来ないという趣旨の記事を書いていた。

その記事には、その友達は日本にいても語彙が50個くらいしかないから、そりゃすぐに喋れるよなというオチがついていたのだが、そんな感じ。

打撲

後頭部を打ったお子さんを見た。

頭の打撲は恐い。後で吐き気をしたり、フラついたり、高熱が出たり。

その子はタンコブが出来ていたので、まだマシに見えた。表面のものだからだ。速度があると衝撃が中に入ってしまう。そのケースでは、タンコブは出来ない。

まず見るのは臍下丹田。後頭部を打つと、そこが船底状に独特に凹むのだ。そんなには凹んでなかったので、良かった。

脈を見ると、少々、不整脈気味。体が参っていると、千鳥の脈といって、独特の頻脈っぽい脈になるのだが、そうではなかった。

頭を打つと首を傷める場合が多いが、それも大丈夫そうだ。

後頭部を掌心感応で見ると、ビリビリと熱い。掌を当てて、それが鎮まるまで待つ。皮膚呼吸が深くなり、大きく吸ったところで手を離す。

再度、脈を見たら、不整脈気味だったのは落ち着いていた。臍下丹田にも少し力が出ているので、良し。

頭を打った後の注意としては、強い日差しに当てない、スマホは見ない、入浴は湯船に浸からない、運動はしない。数日経ってから症状の出る場合もあるので、油断をしない。

大人

お越しになられた男性。「大人になりました」とおっしゃるので、どうしました?とお尋ねしたら、性病になりましたとのお返事。じゃあ、私は子どものままで良いですと返して、二人して笑った。昭和の大人物である。

さて、排尿痛と同時に、足首が腫れているというご相談だった。

突拍子もない話だが、実は、足首と生殖器は関係が深い。原因を探していくと、どうやら右の睾丸が腫れている。睾丸と関係の深い胸椎11番にも可動性異常が見つかった。

施術ではまず胸椎11番にパカパカ操法、次に膝蓋骨の外側を調べた。ここには通称を〇△活点といって、性病の調整ポイントがある。発見者の名ではなくて、掛かった人の名前がついているのは御愛嬌。

生殖器に異常があると、硬結といって、凝りの親玉状のものが浮いているのだが、そこには見事な硬結が見つかったので、押さえた。

一連の施術を終えると、足首の腫れは小さくなっていた。ただ、まだ足首が痛いというので、お手洗いに行ってみてくださいとご案内をした。お手洗いを終えると、痛みは減ったそうである。

ところで、この〇△活点には、不思議な事実がある。何年も前の性病が表れている場合があるのだ。勿論、医学的には完治している。ただ、その痕跡を見つけてしまう訳である。

開業したての頃は知識欲が強かったので、ここに硬結を見つけたら、誰かれ構わず確かめていた。ほとんどはクラミジア、稀に淋病があった。その痕跡と同時に、不妊や冷え性という事がままあった。

今でも〇△活点に硬結を見つける事があるが、余計な事は言わずに黙って押さえている。その点では、僕も大人になったのだ。

動悸

80代の女性。施術所に入っての開口一番、動悸がするとのこと。

様子を見ると、顔がやや赤らみ、息が荒い。この方は昨年の秋にも動悸があり、その後もしばらくは体調が優れなかった。心配になる。

施術前、息を吸ってくださいとご案内をしたところ、あまり吸えないとのお返事。腋の下に手を入れると、肋骨越しに感じる肺の膨らみが小さい。

体全体のバランスを見ると、骨盤が開いて下垂している。要するに、お尻が落ちて背中が丸くなっているのだが、これは高齢者にはよく見られる姿勢だ。

そして、これが息苦しさに直結している。シンプルな話で、背中を丸くして息を吸ってみたら意味が分かる。肺が圧迫されて、途端に息が吸いにくくなるはずだ。

逆に、お尻を持ち上げる様にしてから背中を伸ばすと胸が拡がるので、息は吸いやすいはずだ。施術の狙いもそこになる。

そこで、施術ではまず背中の張りを取り除いた。ポイントは骨盤の調整だ。お尻の位置を上げておくと、土台から背中を支えてくれるので、保ちが良くなる。

術後、息を吸ってくださいとご案内をしたところ、今度は息が吸えるとの事だった。動悸も落ち着いたそうで、施術者としては一安心。