危機

武術の稽古の帰り道に、先生が浜田さんは初心者にも酷い事をしそうだとポツリ。そんな風に思われていたのかと、私は優しいですと抗弁してみたのだが、稽古仲間からは一言の擁護もないのであった。

2年前の忘年会で、後輩達から私達を殺す気かと名指しで批判されたので、以来、気をつけているのだ。練習で組む相手を探すと、目を逸らされるみたいのは情けない。

その時に、ふと高校生活を思い出した。昼飯にナポリタンを食べていたら、不幸にして、ケチャップが前に座っていた女の子の背中に跳んだ。卑怯にも5分経ったので時効だと黙っていたのだが、後で女の子三人組に絞められた。高校生活の危機である。

その数日後に、金沢駅のゲームセンターで、そのうちの1人が、彼氏がゲームをしているのを隣でしおらしく待っているのを偶然見かけて、毛ほどの好意もなかったのに如何ともし難い気持ちになったものである。まあ、これは自分が全面的に悪い。

しかし、現在、実際には、習い事生活の危機どころではなくて、健康危機である。練習をしていて、胸苦しさを覚えた。試しに体育館設置の血圧計で調べてみたら、上が150で下が110だった。立派な高血圧ではないか。

それで、一週間、脊椎行気を続けた。四六時中やって、なんなら施術中に人の話を聞きながらも続けた。一昨日にまた測ったら、上が130で下が90になっていた。これなら後2週間もあれば、何とでもなるだろう。気がついて良かった。

整体の仕事は腎を消耗する。お坊様に話を伺うと、祈祷でも同様の事を言うそうである。腎を養うには、脊椎行気が一番良い。足裏に繋げないと、疲れが抜け切らない様な気もする。歩きながらやるのが効きそうだ。

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