引越

今の施術所で過ごすのも残り数日だ。今日で最期の施術を終えて、引越作業に入る。最後の方は、解体業者の中東人達が建物内で作業をしていて、なかなかにカオスな光景だった。このマンションに残るのも、もう自分一人だ。みんな出て行ってしまった。

このマンションに移って来たのは5年ほど前になる。持論だが、男性の社会的なピークは40代にある。その時期に、まともな物件を用意したかった。不動産屋に紹介されて、その場で借りると即答した。それだけ駅近で場が良かった。

しかし、大家が認知症になり、後見人の弁護士はビルを再開発業者に売ってしまった。とんだオチがついたものである。解体後は商業施設を建設すると聞いている。耐震基準の改正は1981年だが、このビルの完成は1980年である。1年早かった。81年以降の物件なら、建物として残ったかもしれない。

坪単価400万で200坪ある土地だ。8億になる。ほっておく道理もないか。人流の少ない通りだから、自分がオーナーなら分譲にするな。お店なら、余程単価の高い店しかやって行けないだろう。この一月は自分一人でビルを使っていたので、贅沢なものだ。まあ、次も近所に手堅い物件を押さえる事が出来たので、悲壮感を出す事もないのだが。

多分、年齢的にこれからの数年が自分のピークになるだろう。技術職の良いところは、技術的なピークを後半生に持って行けるところで、仕事を続けていればそれは老境に当たるのだろうが、総合力では今がそうだろうなと判断している。そんな訳で、次の物件は内装にかつてなく注力した。昔から来ている人からは、スラムみたいなアパートでも人は来てたじゃないですかと笑われるのだが、心意気みたいなものですね。後で人のせいにしたり、後悔をしたくはない。やる事はやったぞと、自信を持って言いたい。

タイトルとURLをコピーしました