緊張と弛緩

昨夜は生徒で鍼灸師のMさんが来てくれた。彼は大企業の社長に見そめられて、会社の福利厚生担当大臣に就任。週三勤務の高給取りである。

先生は私を貴族だと言いますけど大変なんですという苦労話を聞きながら、施術の流れで症状の原因を調整するのが大事だという、いつもの話をした。

例えば、肩が辛いとしてもそれは結果であって、原因には目の疲れや胃腸の疲れが潜んでいる事がよくある。仮に、肩を調整すると気持ちは良いのだが、原因は温存されたままなので効果は長保ちしない。スマホを見たり、少し食べたら肩はまたすぐに辛くなる。

目や胃腸などの原因を改善するから、効果は長保ちする訳だ。そして、症状を見つけるのは簡単だが、原因を見つけるのは難しい。気感でそれが分かる様になると、施術はかなり楽になる。実用面で要求される能力は、それだけだったりもするな。

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