剣術の上段の構えが決まらない。先輩の構えが綺麗なので真似してみる。歩幅が悪いのか、手の位置が不味いのか。鏡を見ながら修正を加える。
アプローチが整体を勉強していた頃と同じになって来た。最初は理屈をあれこれ考えて工夫するのだが、それを放棄して、美的に追及する。こちらの方が格好良いなと変えてみたら、そちらの方が機能的にも高かったりする。
センスとして、一芸は全てに通じるみたいなのは好きではないというか、信じていない。自分の専門領域以外の事柄については頓珍漢になりやすい。ただ、一旦、自分の専門で基準が出来ると、未知のジャンルに対しても評価軸が出来るのは確かだ。楽器など弾けやしないのに、演奏家の構えを見て実力がありそうだとか、感想が出て来る。その正誤は定かではないけれど。
最近、以前は共通の話題がなかったけれど、相手が飲食店の店長さんになったら、急に会話が弾む様になったという経験をした。仕事も同じで、基本的なフレームはどの業界も似ているので、発生する問題や課題は共有しやすい。だから、他業種の専門的な技術の話題にはついていけないけれど、会話は意外と通じる。それはおもしろい。