膝蹴り

武術の稽古に出掛けて、練習相手に膝蹴りをしたら、サッパリ効きませんねという風である。家に帰って、意地になって練習していて気がついた。軸足を少し外へ開くと、蹴りやすい。

妙に蹴りが下手だったのだが、謎が解けた。構える時に後ろ足の爪先を前足に対して平行にする癖があった。これだと股関節が使いにくい。

また、股関節が使えない分だけ膝に負担を掛けていた様だ。膝を曲げて、腰の位置をやたらに低くする事で、姿勢の安定を図っていたのだが、これはフットワークに悪影響がある。

翌週、稽古に出掛けて試したら、大分、足運びが良くなっていた。長年、膝を抜くという指示を理解出来ていなかったのだが、膝で体を支えているので、抜く余裕がなかったのだろう。膝蹴りで、ゲフと言わせて、満足気。

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