柔軟性

高齢者が転倒して、股関節を骨折する事故が多い。股関節の骨頭は球体で、可動域が広い。そして、人体の構造として、可動域の広い関節を傷めやすい。

可動域は広い方が良いのではないか?という話なのだが、意外と体の柔らかい人の怪我は多い。特に、柔軟性にムラがあると、何らかの運動の際に可動域の広い部位を傷めやすい。

喩えば、鉄の棒をイメージして、真ん中だけプラスチック素材にする。そのまま鉄棒を曲げたら、どうなるだろうか?プラスチック部分が破損するはずだ。人体も一緒。

もしも柔軟体操をするのなら、各部位の柔軟性のレベルを揃える様に行った方が良い。仮に、開脚が得意で前屈が苦手だとしたら、前屈を行っておくのが無難だ。

ちなみに、筋トレも同じ理屈で、各部位の出力に差があり過ぎるとかえって怪我をしやすい。マッチョマンが肩関節を傷めると、施術に苦労する。腕と胸の筋力に差があり過ぎるケースではないだろうか。あそこの怪我でドツボにハマりやすい。

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