内功

均整法の講座後に、佐々木先生とオタクな話題に終始した。

日本の剣術は両手で刀を持つから、感覚過敏みたいな空間把握力はつくけれど、中国武術みたいに肉体改造する内功の概念には乏しいのではないでしょうかと話を振ったら、山岡鉄舟は丹田呼吸法をやっていたじゃないですかとのお返事があった。いや、他から持って来ているくらいなので、システムに内包されていないと反論したのだが、いやまあ、木刀振っていたら、広背筋とか凄い事になるけどね。

長年、自分が通っている道場は変わっていて、空手で体を作って、香取神道流を稽古する。一方で、空手には剣の理合を持って来るという仕組みになっている。それぞれ由来の違う体系だから、最初の数年は混乱したけれど、流石に慣れた。

新規の若い人達が剣術をすると動きが速くてオジサンは参るのだが、年々、会の空手の比重は減っているので、運動神経の鈍い自分でも空手の貯金で何とか面目を保っているという感じがする。やはり体に内圧を掛けるのが手っ取り早い。しかし、昨夜の稽古でも、サーキットトレーニングで真っ先にダウンしていた。全く格好はついていないな。

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