今日は出張で猫の施術があった。怖くない、怖くない、ほら、怖くないとやっていたのだが、その後も噛まれて、ネコパンチを喰らった。
猫は犬よりも難しい。抱き抱えて施術とはいかないからだ。まあ、犬も小型犬に限るが。また、犬はこちらから近づいても良いが、猫はあちらから近づいて来るのを待つ感じ。性格にも依るだろうが。
最初はエサで釣ろうと手づからエサを与えたのだが、食べない。しかし、飼い主の方があげると食べるのだった。整体師が赤子をあやせば途端に泣き止み、動物が寄って来るのはロマンだが、そんな事実はまったくないのであった。
動物を見るのは人間の子どもを見るのと感覚的に似ている。手技というよりは古典的な触手療法を用いる。生体的な反射は当てにしないで、手掌の感覚だけで体の状態を探っていく。組織の硬軟、体表の熱感、冷感、電気的な気感、響き、体の内部の圧を見ていく。他と違うところを変化するまでやれば良いだけで、そこに理屈はない。最後の頃には良いジャンプをしていたので、回復を期待したい。