理論と実践、需要と供給

寝起きに腕が痺れるという方を見たら、明らかに首がおかしい。横に倒してくださいと指示をしても、ちっとも動かない。

それで首を調整したのだが、ご自分では首が動くと思っていたとのご感想だった。簡単なストレッチを教えて続ける様にご案内したのだが、その前にまず鏡を見て首の状態を把握してくださいとお伝えした。

体にトラブルがある場合、本人が状態を理解していない場合が多い。そんなに難しい話ではない。姿見の前で体を軽く動かしてみたら良い。例えば、慢性の肩凝りの人が、背中が反らない。じゃあ、何らかの因果関係を連想してみても良さそうなものではないか。

兎にも角にも、体を良くしたい意志があるのであれば、まずは自分の状態を把握する事、そして、それをコンロールする事を学習するのである。

という話をドヤって人にしていたら、ワタシャ、そんな難しい事は分からんのですとのお返事があって、まったく格好がつかないのであった。じゃあ、毎週来てくださいで話は終わってしまったのだが、あれは自分の話運びが下手くそだった。

それでも、症状よりも体への興味を持つ方が、かえって症状が改善しやすいのは本当の事だ。少なくともこちらはそうだし、相手もそれに付き合ってくれたら、体はより早く良くなりやすい。

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