しばらく前から胃腸風邪が流行っていたけれど、暑くなった事でピークアウトした様だ。
その前から、通年で胃腸の不調は続いていて、それはこの数年の傾向だ。
この半年間ほどは十二指腸が固い人が多かった。その影響で仙椎の腰痛とその派生としての坐経痛のご相談も多かった。その他には逆流生食道炎、気鬱、首背中の痛みなども、胃腸の不調が原因なので扱う事がよくあった。
胃腸が不調になる原因は夏が暑過ぎる為だ。人間は哺乳類なので、寒いと胃酸を出してカロリー源を食べ様とする。
ところが、体の機能のバカな面なのだが、夏の気温が40度近くなるとそれが基準になって、25度くらいでも寒いと体は誤認するらしい。
それで、通年で胃酸過多になるというのが、この数年の傾向である。対処としては体は食べたがっているのだから、ハイカロリーな物を食べると良い。体が納得すると胃酸過多は落ち着く。
これも具体的な話で、胃が機能亢進すると胃が挙上して、左肋骨を内側から押し上げる。左の肋骨だけカーブが鈍角になるのだ。食べると、胃袋が下がって肋骨は鋭角になる。
ただ、流石にここまで気温が高くなると胃酸過多も落ち着くらしい。胃腸の不調はピークアウトして見える。もうそんな対処は必要ないかもしれない。
この後の季節はどうなるだろうか。梅雨になると、例年だと腎と呼吸器の負担が増すので、その系統のご相談が増えるのかもしれない。