アッサムティー

アッサム地方にいたので、お茶の問屋に行きたかった。ホテルのロビーでタクシーを呼んで貰えないかと頼んだら、そのお茶屋はもう閉まっているから、ホテルの近くにあるお茶屋に行くと良いですよと薦められた。

Googleで調べたら、まだ開店時間である。どうやら、タクシーを呼ぶのが面倒くさかったらしい。五つ星ホテルのロビーでこれである。インド人とビジネスをする業種の人はさぞ苦労をしている事だろう。

スマホを見せながら粘って、タクシーを呼んで頂いた。お茶の問屋はホテルから車で20分ほどの距離にある。

試飲をさせて頂いた。ダージリンはストレート、アッサムはチャイ、ニルギリはアイス用だそうな。アッサム地方なので、当然、アッサムを買う訳である。茶葉は各種5段階くらいに等級が分かれている。アッサムは苦味が出る茶葉なので砂糖とミルクを入れて飲む。

店主から今日はミルクパウダーで淹れたから、本当の香りはこんな物とは思わないでくれとのコメントがあった。いかにも仕事が出来そうな雰囲気の人である。待っている間にプーリが振る舞われた。小麦の衣の中にスパイスの利いたスープが入っていて、カレーよりもスパイスの味をダイレクトに感じる。口の中で複雑に味が変化するので、おもしろい。最近、都内のインド料理屋でも見かける。

ところで、ツアーの旅程でインド占星術にまつわる寺院を訪ねた。

惑星に見立てたシヴァリンガム並んでいて、それを隅にある小さな像が眺めているという体の造りだ。リンガムの方にはエネルギーが乗っていなくて、像の方に集まっている。現代アートみたいだが、呪術的な装置だろう。

旅の間、いい加減だなあと呆れたり、仕事のプライドに感じ入ったり、繊細な物を造る物だと感心したり、頭が忙しかった。

まあ、いい加減だと感じるのはサービスは無料だという日本人の先入観故かもしれない。相手にとっては余計な手間なのだから、最初にチップを渡すべきなのだろうな。

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