クンブメーラーは聖者総選挙だった。インド全土から、聖者が何百人だか何千人だかが集まるのだ。今回は144年に一度の星の配列で、規模としては大きかったらしい。
信者の多い聖者は大きい建物で説法をする。こちらは暫定、聖者ランキング5位の聖者。セットも豪華だ。
こちらの聖者とはコミュニケーションを持たなかったのだが、好感を持った。佇まいに品と清潔感を感じる。プラサードとビブーティを頂いた。
路上活動中の聖者。
売り出し中の聖者は改造した軽トラに乗って街を巡回する。この手の山車が何十台も走っている。これが一番おもしろい。みんな推し聖者のトラックに勝手に乗り込んで行くのである。
衝撃だったのはこのテント。外で話しかけたらテント内に案内されて、いきなり呪術が始まった。
僕の小指を握って、フーと息を吐きかけるところから、占いが始まった。
お前は胃が時々痛くなるだろう。
お前は人生で幸せと平和を見つけられなかった。
お前は両親から離れ、愛する者も去った。
お前は運転がとても怖い、誰かがクラクションを鳴らすと怖がる。
お前の敵は家の中にいる。それは親か？兄弟姉妹か？後ろでお前が倒れるのを待っている。
しかし、外に敵はいないぞ、息子よ！
お前はすぐに恋の病に落ちるだろう。酷い神経衰弱になる。
慎重に人生を歩むのです。
ヒンディー語をGoogle翻訳した文の抜粋である。ラップの様に話すのだが、リリックが強過ぎやしないだろうか。
最期に、これらは星の運行で決まっているから、宝石を買うと良いとお薦めされた。でも、お高いのでしょう？とお値段を伺うと100,000ルピーとの事であった。
まあ、宝石処方はインド占星術では一般的で、彼らもカルカッタの寺院に籍のあるお坊さん一行らしい。宝石は買わずに御礼として1,000ルピーだけ置いて来た。
体験としては強烈で、神智学の徒がインドかぶれになる魅力がよく分かった。
