予約時間に綺麗な着物姿の女性が入って来たので、思わずどうされたのですかとお尋ねしたところ、先生へのご挨拶に着て来たのですよとホホホとお笑いになられるのであった。
そのまま着物姿で施術を受けて頂いたのだが、昭和前期の施術はこんな感じだったのだろうか。足の叩打などの技法は和服が前提だとも気がついた。パンツスタイルなら押さえるのが早い。
整体の様式では、施術者が着物を着る場合もあるのだが、過去の施術所ではコスプレにしかならないので避けていた。今なら合うだろうが、自分は頻尿なので着物では不便だ。ままならないものである。
ただ、着物を着る人も少なくなっているので、昔の良い物を探すには良い時期なのかもしれない。もう10年もしたら、今より手に入れ難くなっているかもしれない。
近所のコーヒーショップのマスターは神戸の呉服屋出身なのだが、ます神戸の震災で着物のブームは下火になったと教わった。曰く、着物の流行は関西からだと。それで、商売替えして、東京で喫茶店を始めたそうな。
先日、フランス在住の友達とオンライン飲み会をしていたら、フランス国内では繊維業界の産業空洞化によって、良い生地が少なくなっていると教わった。それで、古着が熱いという話だった。
その点、日本はまだ中小企業が頑張っているのではないだろうか。冬はevam eva のコートを着ているのだが、生地が圧倒的に良い。自分にはなんだかんだで自然派嗜好があるらしくて、衣服は無印良品の派生というか、confectやevam evaを肌触りで好む。
そういえば、発達障害のお子さんには感覚過敏の傾向があるので、無印良品のオーガニックコットンを着せておくと、少しでも軽症化しないだろうかなんて事も考える。