近頃、幾人かから整体を仕事にしたいというご相談を受ける。
しかし、コロナ禍以降はまともに教室を開催していないので、他に行ってみたら良いですよとご案内をしてしまう。
二つだけアドバイスするとしたら、まずはとにかく準備をする事だ。手技の練習をして、口下手も直す。当社調べによると、希望者の8割は何ヶ月で出来る様になりますか?というおめでたい手合いなので、端から競争相手にはなり得ない。数ヶ月で身につく物に果たして競争力があるだろうか?普通に振る舞うだけで、上位2割に食い込める事でしょう。
手技を学ぶのに5年は掛かるかな。もしも2年くらいで働き始めたいのなら、どこかの治療院で働きながら勉強を続けたら良い。その方が業界も分かるから、効率的かもしれない。
もう一つは、自営業の10年後生存率だ。約26%らしい。ついでに、整体は知らないけれど、鍼灸師は5%くらいではなかったか。医道の日本か何かで読んだけれど、アメリカのカイロ専門大学のパーマー校卒業生の進路調査でも、10年後生存率は10%くらいじゃなかったかな。これは記憶で話しているので、不正確かもしれない。
銀行で融資担当だった友達の教えによると、事業が潰れるには1年、3年、10年のタイミングがあるそうだ。1年保たないのはそもそも事業計画に無理があるし、3年目には設備投資で失敗する。10年目には支店の出店で失敗するとの事である。
手技は設備投資は掛からないから、1年保てばなんとかなる気がするのだ。家賃などの固定費を抑えるのがコツ。不安だとコンサルを頼みたくなるけれど、余計なコストだ。自分で判断する自信がないなら止めておけ。これが僕の出来るアドバイスだ。