間接法

患部を直接に調整する事は少ない。例えば、腰痛にしても、お腹を調整したり、間接的に施術するものだ。傷口をグリグリしないのと一緒。なんなら、そんな事をしているのを見掛けると素人扱いをする。

しかし、先日は困った。肺癌で肋間神経痛みたいになっている方がいらっしゃった。ご本人は咳のし過ぎで肋骨を痛めていると考えていらっしゃるのだが、そうは見えなかった。怪我だとしたら、痛みにそこまでの波は出ない。急に痛んだり、消えたりするのは神経痛を疑う。

まずは肩甲骨の内縁を強圧した。水を抜いて肺の機能を戻す事を意図している。状態としては、心肺機能の低下で地上で溺れている様なものである。術後、具合を尋ねたら、変わらないとのお返事があった。気まずい。

多分、歯痛に近いレベルの痛みだろう。なるべく避けたかったが、肺の上をエイとやった。再度、お尋ねしたら、痛みは取れたとの事である。保つ様に呼吸は取ったけれど、どうだろうな。

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