風邪と一口に言っても、種類がある。高熱が出る風邪、咳の続く風邪、胃腸に来る風邪、等々だ。大酒飲みで肝臓が張っている様な人が風邪を引いたら、燃料が豊富なので高熱を出しやすい。季節の変化や臓器の疲れ相応の症状が出る訳だ。

COVID-19からの回復後の人を見たら、胃腸と肝臓の張りが目についた。昨年、今年と合わせても5、6人しか見ていないから、サンプルとしては数は足りぬが、そんな事が気になった。薬を飲んだら肝臓は張るから置いても、胃腸の張り方は独特だ。これは別にコロナが風邪だという趣旨ではない。仕事上の興味で、漢方医はどの様な証を取るだろうか。

症状の把握はパターン分析なので、要はどの籠に盛るかが重要になる。自分の場合、その辺りは独特で、例えば、ある種の湿疹とリュウマチ、痛風辺りは同じ籠に盛られている。栄養過剰、排泄障害のカテゴリーだ。

分類を間違えると良くなるものも良くならない。近年、多いのは、眼精疲労が原因の指の痺れや肌荒れだ。腱鞘炎と勘違いして指にテーピングしたり、皮膚科でクリームを塗ったりする人もいるのだが、対処を間違えている。目薬を点眼するなら、まだ気が利いているというものなんだけど。

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