昔、格闘技誌の真樹日佐夫氏の連載を読んでいたら、読者からの質問を受けて、K-1などの試合ではどうして日本人のチャンピオンが出て来ないのですかという問いに答えていた。
曰く、日本で格闘技をやりたがるのはいじめられっ子かヤンキーだ。野球やサッカーの選手になる様な一線級の人材を預けてくれたら、俺がチャンピオンに育てるという趣旨の回答をしていた。身も蓋もなさ過ぎる。
しかし、一面の真実ではあるかもしれない。しばしば今時の若い奴はと言うけれどそんな事はなくて、昔から世代ごとの出来る人材の比率は変わらないのではないか。
むしろ、有能な人材が集まらない様な業界だというのがシビア。端的には、お金の集まらない業界や会社に才能は集まらない。そりゃ、テレビがどんどん詰まらなくなる訳で、YouTuberになる方が気が利いてる。
手技の業界だと、お金を稼ぎたいという動機ならまだ見どころがあるけれど、癒しというワードに惹かれる様なのは嫌だね。広告代理店的なキャッチコピーに踊らされているか、自分が癒されたいパターンではないのか。お金を受け取るのだから、ベクトルは逆だ。