都市封鎖されたら、積ん読を消化するつもりだ。本も色々買っている。
永井義男『剣術修行の旅日記–佐賀藩・葉隠武士の「諸国廻歴日録」を読む』を読んだ。図書館で借りて読んだら良書だったので、買っての再読になる。
内容は幕末、藩の公費で武者修行に出た武士の日記だ。全国の剣術道場を訪ね歩いた記録なのだが、藩からの公式の紹介なので、どこの道場でも歓迎されている様子が伺える。
出稽古先では、竹刀で剣道で言うところの掛かり稽古を多人数で順繰りに行うのが定番。
読むと、古流剣術のイメージは変わる。良い意味で、現代剣道とそんなに違わないのではないかと思わせるのだ。稽古を通して、他藩の武士と交流する様子が微笑ましい。部活動の交流の様なのだ。
作中、香取神道流は出て来ないのだが、おそらく竹刀稽古の有無の違いだろう。