ミスターマリック

今日はミスターマリック氏の事を思い出した。ミスターは敬称だから、これも二重敬語に当たるのだろうか。自分が子どもの頃に流行った手品師だ。

彼は手品とは言わずにハンドパワーと称していたが、正直なのだ。スプーンを曲げるのも、確かに手の力に違いない。

なぜ思い出したのかというと、愛用している銀煙管を落として火皿を曲げたのがきっかけだ。スプーン曲げの要領で形が直らないだろうかと馬鹿な事を考えたのだ。そして、整体式に気を通してみたのだが、無駄な時間を過ごした。

そういえば、清田益明氏もいたな。彼の場合は念力でスプーンを曲げて一世を風靡した。

自分の専門は生物で、人でも犬でも、なんなら魚にだって効く。知らない人が見たら、いかがわしい手かざし療法に見えるだろうが、意外と効くのだ。

まずセンサーとして便利。人力CTとでもいうか。例えば、脳腫瘍のある人の頭蓋の様子を探ると、抵抗として感じる。感覚なので表現は難しいが、そこだけ水圧が高い様な抵抗を感じる。

実は、そんなに難しくもない。健康な人でも、眼精疲労で眼球が固くなっている人ばかりなので、やってみたら良い。後頭部から気を通すつもりでやる。右目と左目のどちらが固いだろうか。事後、顔の方から眼球に触れて答え合わせだ。

ただ、向き不向きはあるので、誰にでも分かるとは言わない。昔日の名人は、座布団を9枚重ねて針の位置を当てたそうな。

煙管は火皿にボールペンを入れて、内側から金槌で叩いたら直った。それでも多少、歪みが気になったので道具を探したら、修正液のサイズがピッタリだった。ハンドパワーだった。

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