情操教育

NISAを始めたら、それまで気にも留めていなかった経済ニュースが自然と目に留まる様になっておもしろい。FRBが金利引き上げの意向示すという記事を読んで、株価の下落を予想したらその通りになるので、初めて経済と自分との繋がりを感じた。

時計趣味がきっかけになって、目の行くところが違って来たので、それは良かった。言ったら、二十年以上、日雇い労働者みたいなその日暮らしを続けて来た様なものなので、経済的にもう少し長期的な視野を持つ様になった。

昨日はグランドセイコーの実機を見て来たのだが、まずベルトの質の違いを感じた。太いが着け心地は良い。ケース裏に微妙なカーブがあるのも利いているのだろう。価格帯が違い過ぎるので、比較するのもナンセンスではあるのだが、普段、使ってる時計と比べると段違いだ。ケースには厚みがあるけれど、それを感じさせないデザインも流石だ。

2、3ヶ月、暇さえあれば、時計を見て来たので、目が肥えた。ヴァシュロンコンスタンタンに比べると、オリエントスターロイヤルは文字盤のバランスが少し崩れている事が分かる。銀無垢製で貴重ではあるのだが。

自分が買った時計は、風防を丸くして立体感を出す為の工夫をしているのだが、40㎜径から2㎜だけ小さくした方がデザインバランスは良かった様に感じる。文字盤が白いので間伸びしやすいからだ。

2ヶ月前にはいまいちよく分からなかったけど、今は飛田直哉氏の作る時計は素晴らしいと心底思える。欲しい。

大げさに言うと、情操教育というはこういう事ではあるまいか。子どもを物欲にまみれさせるという意味ではなくて、それまで気がつかなった事に目を開かせるというか、好奇心の幅を広げるきっかけを与えられたら、それが良い。

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