趣味の効用

時計業界では非磁性素材の導入が始まっているが、ブームの中心はなんといってもシリコンだろう。オメガのコーアクシャルがトップランナーだ。

自分もシリコン製部品を使用した時計を購入したのだが、ふと気になったのは、これは街の時計修理屋で扱えるのだろうか。新素材は扱いが難しい。コーアクシャルは断られる事が多いとも聞いた。

調べたら、やはり無理そうだ。公式にも問い合わせたら、オーバーホールもスイス送りになるそうで、それだと納期も8週からになるのではないか。面倒な製品を選んだのかもしれない。

時計マニアはETA社製の汎用ムーブメントを馬鹿にするのだが、どこでも直せて、将来的な部品の入手を心配する必要がないのは、大きな強みだろう。

考えてみたら、自分が選ぶものはいつもそうで、高性能でハイメンテナンスなものばかりを選んでしまう。ああ、いつものパターンだな、という感じもする。趣味の効用の一つは、行動パターンを確認出来る事かもしれない。

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