コブラ会

昔のようにピアノを弾けなくなった美智子さま「お返し」との表現に感銘との記事。

先日、天才という表現があるけれど、それは若い人に対してだけ使える言葉であって、才能は枯れるので、二十過ぎればただの人という話をしていた。

20歳は極端にしても、才能が残っているうちに、それを実績や経験に交換しないと、何者にもなれないという趣旨だったのだが、我ながらマッチョな物言いである。少年老い易く学成り難しとも言う。

そうしたら、先方から、例えば、クラシックが好きというのもある種の才能なので、たとえプロにならなくても、お客さんになって業界を支えれば良い。たまたま成功した人にちょっと才能があったからといって、それを振りかざすのは傲慢だという返答があった。

そんなやり取りの矢先に、冒頭の記事を見つけて、醜い事を言っていたと反省したのであった。

自分が人に整体を教える際に、おそらくこれが剥き出しなのだ。価値観を脅迫的に押し付ける。結果、生徒が目を合わせてくれない感じになってしまう。いや、みんなそんなサバイバル的に学びたい訳ではないよという当たり前の話であった。コブラ会なのかという。

ただし、10年後の生存率が1割を切る業界だけど、僕が教えた生徒の生存率は高いぞ。生徒自身が頑張った結果なのだから、自慢する筋合もないのだが。

とまあ、自分がやった事を人にも押し付けてしまうので、対象への不適切な感情移入を切り離すのが今後の課題だ。

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