ヒアルロン酸、歯痛

顔に注入したヒアルロン酸を抜いてほしいという依頼。そんなの整体で頼まれるのかという話なのだが、しばらく通っている人からは何でも頼まれる様になる。意外と器用なのだ。

それでも想定した事のないご相談だったのだが、やってみると案外になんとかなった。正確に言うと、ヒアルロン酸が抜けたのかは分からない。ただ、鼻の脇の皮下組織に脂状の何かが溜まって肌がタルるんでいたのだが、それは締まった。触っても脂状の何かは感じられない。どこに流れたのかは謎だ。

しかし、美容の仕事も数年続けているのだが、症状を相手にするよりも難易度が高い。研究が必要だった。結果的に、身体の各部位の繋がりがよく理解出来たので、やって良かった。

年末に、三叉神経痛じみた歯痛のご相談。歯科医では神経を抜くしかないとの判断だったのだが、虫歯ではないので依頼主は納得がいかない。それで、ご来院となったのだが、首を調べて見つけた硬結を処理したら、それで痛みは止まった。これで神経を抜いていたら、抜き損だ。

年末年始の休業に掛かるのと激痛とで、締め切りありのシビアな依頼だった。数年前だったらお手上げの案件だろう。対応力は上がって来たが、これは美容の仕事で鍛えられたおかげだ。症状を相手にする場合、どこか体の複雑系に依存出来るので、要はなんとなく良くなったりもするのだが、美容の仕事だとそうはいかない。相関関係くらいの精度では間に合わないので因果関係の把握が要る。俄然、見切りの能力がつく。見切りというのは、これをこれ以上やっても無駄だという判断力の話。

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