春ののぼせ

初夏みたいな気候だが、体は春の状態を示している。

春には肝機能が亢進する。酒を飲まない人でも肝臓がボテッと腫れた感触になる。人間も哺乳類なので、越冬の為に溜め込んだ脂を春先に排泄するのだ。

春先といっても5月も近い。最近まで寒い日もあったせいだろうか。今頃、肝臓が機能亢進している。

その排泄がスムーズではない場合、各種症状が出て来る。例えば、花粉症だ。花粉の飛散の有無は置いて、腸内環境が良くなると花粉症は軽傷化しやすい。

3月下旬くらいに早めの花粉症が流行ったけれど、この分だともう一度、流行るかもしれない。例年だと、桜が散る頃には落ち着くのだが。

近頃はのぼせが目立つ。神経的にハイになって、実際、頭に血が上る。頚椎2番の右側が強張る傾向が見えるが、脳の血行を司る脊椎だ。

頭の血行は手の親指根本に現れる。そこが分厚くなる。薄くなるまで上手くほぐせると、のぼせが抜けるかもしれない。

手技は意外と難しいのだけどね。教えてもまず出来ない。練習が要るのだ。だから、本当はこれをしたらこうなります式の事が伝わるとは期待していない。

昔、整体の名人に親指の根本をつままれて、飛び上がるほど痛くて驚いた。ペンチでも使っている様な痛みだった。それで、頭の緊張が急に抜けたのだが、手を離すと痕も残らない。再現を目指したけれど、似た様な事が出来る様になるまでに10年くらい掛かった。でも、まだブレるかな。硬結をなかなか掴まえられない。

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