ストレスで胃が痛いなんていうのは分かりやすい話だろうが、神経性の内臓の緊張はよく見られる。興味深いのは、同じストレスが掛かっても、緊張する臓器には個人差があるところだ。
実際には、臓器とストレスにはそれぞれに対応する属性がある様にも見える。例えば、怒りは肝臓に影響するし、心配は胃だ。腎臓は悲しみで、歳を取って涙もろくなるなんていうのも腎臓の老化現象だ。言い切ってしまうと雑だが。
本邦、喫煙率が下がっても、肺癌率は下がらない訳だが、肺は感情を我慢する時に強張る。肺というと大げさだけど、胸が詰まるのだ。我慢で肺を損ねているというのも物語にし過ぎかもしれないが、社会的に固い仕事をしている方ほど肺も固い傾向がある。具体的な話で、仰向けになっても、呼吸の際に胸郭が動かない。フリーランスはそうでもないのだ。
最近、考えさせられたのは発達障害気味のお子さんだ。元々、野生児みたいな感じだったのだが、ある時に見たら胸が強張っている。学校での様子を親御さんに伺うと、適応しつつあるというのだが、日本型組織に適応するというはそういう事なのかもしれない。つまり、我慢を覚える訳である。