火傷

新幹線の喫煙所で左掌を火傷した。だから、ターボライターは嫌いなのだ。十何年か前に鼻先を焼いた事もある。

掌にジーッと気を集めていたら、皮膚の痛みがピリピリと増して来た。しばらく続けていたら、痛みが消えた。木刀タコの上なので、水脹れもない。極く軽症だ。

傷や怪我の回復は、痛覚の過敏傾向を示した後に行われる。足首の捻挫なども怪我の直後は痛くないけれど、しばらく時間をおいて痛くなる様な事は多い。

そして、最初は足首全体が曖昧に痛むけれど、回復して来ると外踝の下が痛むといった様に感覚が具体化して来る。その頃にはほとんど回復している訳である。

肩こりなどでも、体の感覚が良い人は左肩が痛むといった様に具体的に言う。それが、感覚が鈍い人は、頭痛を訴えて肩こりを感じていなかったりする。肩に触るとカチカチに凝っているのだが、本人は分からない。

仕事や生活に一生懸命で体に構う余裕もない訳だが、症状に悩むのもつまらないから、少し体の方にも注意を向けましょうかというのが施術の趣旨である。

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