リハビリ

今日は、昨年末に肩を粉砕骨折をされた方がいらしていた。

事故の直後から拝見していた。その後、手術を受けられて、医師からは手術をしても、腕は肩よりも上の高さには上がらないだろうと言われていた。

術後からリハビリをご案内していた。一年経ってみて、頭の上で両手で輪を作れるまでにご回復されている。ご本人がリハビリに励まれたからだ。

リハビリを試行錯誤していて、そのうちに腕の挙上というのは肘の回転運動が必要である事に気がついて、そこからは早かった。

腕を上げる動作は棒を上げる様には行わないし、行えないという事だ。腕の挙上には肘の回転運動が伴う。ところが、動かす様子を観察すると、肘が動いていない。

それで、肘を回転させながら腕を上げて頂くと、意外と腕が高い位置まで上がるので、手応えを感じた。

後は、腕を上げる動作と肘の回転速度の対応が課題だった。要は、腕が上がり切る前に肘が回転し切るので、そこが可動域の限界になっていた。リハビリの後半は、肘を回転させつつ、その速度を抑制する事が課題だった。

地味なリハビリなのだが、根気強く取り組んでくださったので結果が出た訳である。この手の事は本人次第である。

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