エジプトのツタンカーメン王のミイラは後頭部が長い事で知られる。古代から各地で人工頭蓋骨変形の施術が行われて来た。幼少期から布で巻いたり、木の板で挟んだりして、頭蓋骨の形を民族的な美観に沿って調える訳である。
さて、モデルさんの頭は小さい。掌に収まるサイズ感である。インスパイアされて、自分の頭蓋も小さく縮めてみた。頭の骨は小さなパーツの寄せ集めである。その縫合部があるので、意外と形は変わるのだ。しかし、以前にも試してそうだったのだが、頭が小さくなっても顔が大きいままなので、さながら茄子である。如何ともし難い。
それでも、今回は探求心を刺激された。自分の後頭部は絶壁気味なので、後頭部を長くしてみたらどうだろうか?やってみたら、これは正解の様な気がする。顔の体積を後ろに逃した様な感じになる。結果的に、顔の彫りが深く見えるではないか。小顔の依頼があったら、次からこれをやろう。ただ、顔に緊張感が出るので、ギラついて見えるかもしれない。