施術者として、60代半ばから70代半ばの方を対象とした施術で、自分の仕事の出来に不満を覚える事が多い。もう体力が落ちているので、こちらの見積り通りには変化しないのだ。
逆に、80代以降になると、これは無理だろうというご相談内容でも、意外と結果の良いケースが増える。身も蓋もない話をすると、そのくらいの年代になると丈夫な人しか残っていない。
高齢者の体力の有無がどこで分かれるのかというと、遺伝というと話が終わってしまうので、それ以外の要素を考慮すると栄養状態ではないだろうか。
だから、年を取って痩せる様なケースは体力がなくなるので、あまり肯定的には見ていない。多少、太っていて、高血圧なり糖尿病なりの持病を抱えていたとしても、食べられる人の方が丈夫だ。
栄養状態が良いと、太腿に張りがある。太腿の間にシャワーの水が溜まる感じというか。栄養が足りなくなると、途端に太腿から痩せて来る。施術の際に人によっては、やたらに食べる事をお薦めする場合があるのだが、そうした場所を見て判断をしている次第だ。
そういえば、20㎏も痩せる様な急激なダイエットをした後に癌になる人を時々見掛ける。大概、大酒飲みだ。順番的に、癌になったから痩せるのではなくて、ダイエットの結果としてそうなっている様に見えるのだ。どこか無理があるのだろう。生き物としてのリズムがあって、急激な変化には耐えない。観葉植物なんかも栄養剤を与えすぎたり、急に減らしたりすると枯れてしまうではないか。ダイエットするにしても、どのくらいのペースが良いとか、本当はあるんだろうな。