スポンデロテラピー

戦前にスポンデロテラピーという手技があった。

脊椎を器具で刺激する手技で、スタンフォード大学のエブラムという教授の研究が下敷きになっているそうな。日本には大正時代に流入した。

そのスポンデロテラピーを整体は参照していて、脊椎を叩打する手技があるのはその名残だろう。その割に、脊椎と内臓の対応が大きく異なるのは謎だが。

整体でよく叩打するのは頸椎7番だ。副交感神経の中枢だと見做していて、そこを叩打すると内臓の緊張が緩和されて、固かったお腹が柔らかくなる事が確認出来る。瞳孔は縮む。

食生活からお腹が張る様なケースでは、お腹へ直接に手技を加えれば良いが、神経性の張りについては、この頸椎7番の調整が効きやすい。つまり、テクノストレスの強い現代人向きだ。

最近、よく使う手技なので、スポンデロテラピー的な技法を見直している。クラシカルな整体では脊椎の操作に詳細な指定があるけれど、自分はそれを修めていない。気の方が便利なのでおざなりになっていたのだが、勉強してみても良いかもしれない。

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