『近現代日本の民間精神療法: 不可視なエネルギーの諸相』

昨日、断食15日目だという方が、先生の勉強になるでしょうと最終日にいらっしゃってくださった。

お体を拝見すると、これは人の体に触れる仕事をしていないと伝わるまいが、体のノイズが少なく澄んでいる。施術をすると、豆腐に包丁を入れるが如く、よく変わる。

臨床面でいうと、元々、アトピーのある方だったが、驚くくらいに肌が綺麗になっていた。断食はアトピーには有効なのだ。

体質的に、普段から下痢をしにくい人は肌にトラブルが出やすい。これは老廃物の出口の問題。下から出ないから、肌から出る。

そして、下痢をしにくい体質の人も、断食をするとデトックスが起こる場合がある。消化には内臓のリソースをかなり使うのだが、食事を抜くとそのリソースが排泄に回る。それを期待してお薦めしている。

下痢があるとまず肌の乾燥が取れる。また、肌の赤味が残る場合があるのだが、それは小水の出を良くすると改善しやすい。

断食のやり方は週に一回を断続的に行う。水は沢山、最低2リットルは摂る。週一程度なので、復食については考えない。夜に始めると楽だ。翌日の夜には好きな物を食べられる。断食明けの最初の食事後に水下痢をする人が多い。

ただ、期間とペースについては要検討。自分は元から下痢をしやすくて、一日抜いたら、デトックスの促進としては十分なのだが、体質がある。

最近、別の方から、2日抜いてもちっともデトックスがなかったけれど、4日抜いたら下痢をしたという報告を受けた。それで肌荒れが良くなった。

また、どうあっても下痢しないという方もいて、それは断食以外の方法を検討した方が良いだろう。

世間には断食道場なんてものがあるけれど、その点、自分は断食の専門家ではない。自分にとっての断食は、健康法というよりも、アトピーに対しての対症療法なのだ。施術では良くならなかったので、苦肉の策。

そういえば、今は胃腸炎が流行っているので、風邪っぽい人、体調の優れない人に断食はお薦めだ。たまにお腹を休ませるつもりでやってみると調子が良くなるはずだ。意外と肩凝りなども良くなる。

冒頭の方はかなりマニアックなので、甲田光雄式にマグネシムを使うそうだ。長期間の断食なので、眩暈防止に塩を摂るそうな。おもしろかったのが、最後の頃になるともうお茶からも栄養が摂れる様な感覚になるという話。

ところで、マニアックついでに本を見せてくれた。

『近現代日本の民間精神療法: 不可視なエネルギーの諸相』。迷っていたのだが、見てしまったので買った。『霊術家の饗宴』に2万円以上のプレミアがついていたりするので、手に入るうちに買っておいて正解だろう。

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