真向法

80歳くらいの方が、私の若い頃は認知症の人がこんなに多くなかったわ、どうしてかしら?とおっしゃるもので、それは認知症になる前に亡くなるからではないですかとお返事をした。そうよねと笑うのだが、シュールなやり取りだった。

体の特徴はあるのかとお尋ねになられるのだが、 頭蓋骨を指先で叩くとボスボスと鈍い低音がする。実際に複数人を叩いてみて比較しないと分からないだろうが、血が通っていない様な音だ。

その他の特徴としては、膀胱経が硬直している傾向がある。特に足の背面、腿裏から踵にかけてのラインが硬直するのだが、端的には前屈が出来ない。

これは認知症に限らない、他の脳の病気にも共通して見られる傾向でもある。メカニズムは謎だ。脳の健康状態と膀胱機能との間に何らかの関係があるのだろうか。 また、状態悪化の順番について、鶏と卵の関係を検討する必要もある。

さて、認知症は置いても、年を取ると膀胱経が固くなりやすい。夜中に尿意で目を覚ます。いよいよ本格的に硬直して来ると、腿の裏が筋張ってピンと張るのだが、これはちょっとやそっとの調整では柔らかくならない。施術ではストレッチ的な手法を用いたり、手段を模索しているのだが、決定打に欠ける。

しかし、これは施術だけで調整するのがそもそも無理筋で、日常的に体操をしてもらった方が早いのかもしれない。その点でいうと、真向法が優秀。60歳を過ぎたら、みんなやったら良いのではないか。ラジオ体操よりは健康効果が高いはずだ。

投稿者: hamadakantaro

浜田貫太郎。浜田整体院長。著書に『臨床家のための整体操法入門』たにぐち書店。共著に『息覚』幻冬舎ルネッサンス。寄稿に『安心』マキノ出版。『手技療法』たにぐち書店。