自意識過剰

高校生の頃に女の子からCDを借りたのだが、CDケースを包むセロハンがそのまま残っていたので、それが意外で印象に残っている。自分にとってはビリッと破ってそのまま捨てるものだったからだ。

だからどうした?という話なのだが、あ、自分は雑なんだと気がついたきっかけだった。

なんというか、思春期の男の子はしばしば傷つきやすい訳だが、繊細な様でいて、実際には雑で気を使えないから人間関係に問題を抱えやすいだけ、という視点があっても良いかもしれない。サービス精神の欠如というか。ディテールと中間をすっ飛ばしたロジックだが、自分の経験からはそんな事を考える。

端的に、自意識過剰なのだ。だから、自分の事ばかり考えていて、人の事が見えない。たまに成人してもそんな人がいるけれど、近親憎悪的に苦手なタイプだ。他人はそんなに貴方には興味がない。

さて、体を使う芸事をやっていると、この問題が出て来る。何時まで経っても上達しない人がしばしば繰り返しやすい失敗は、相手や対象の動きを見ないで、自分の体の動きばかりを追ってしまう為だ。身体操作系の訓練を行っても意外と成績に直結しないのは、これが理由なのではないか。ただ、自分の体の動かし方が重要なのも間違いはないので、これは内面と外面の両方が大事という自省的な話題であって、ボディワーク批判ではない。

投稿者: hamadakantaro

浜田貫太郎。浜田整体院長。著書に『臨床家のための整体操法入門』たにぐち書店。共著に『息覚』幻冬舎ルネッサンス。寄稿に『安心』マキノ出版。『手技療法』たにぐち書店。