夏からずっと胃の固い傾向が続いていた。胃下垂とは逆に胃の位置が上がるのも特徴。胃に押し上げられて左肋骨だけ拡がっているので、すぐに分かる。なんなら、背中から見ても、胃の裏が盛り上がっているのが見て取れる。
胃の位置が上がると胃液も上がる。逆流した胃液に喉を刺激されるので、咳も多かった。胃下垂は食欲不振、造語だが胃挙上だと食欲過剰だ。
これは寒いと体が食べたがる為だ。胃酸を沢山出して食べ様とする。哺乳類の性である。どうやら人体は温度差を寒さとして認識するらしい。夏の気温が40度くらいあると、30度くらいでも寒いと誤認するらしくて、胃酸を出すのである。
いやまあ、断言しているが仮説だ。ただ、季節外れに胃酸過多が続いていた。通常は秋の寒くなり始めた時期に胃の機能亢進は起こるのだが、ずっとそれが続いていた。
胃の状態が例年になく悪いので、胃の緊張から起こるギックリ背中や仙骨の痛みもよくあった。これも常にはない事だ。
春になり暖かくなって、ようやく胃の緊張はピークアウトして来た様に見える。しかし、今年の夏も暑いので、秋からまた似た様な症状が増える事だろう。
去年から胃ばかりを調整して来たので、すっかり上手になってしまった。