鳩尾の左下くらいにストレスがあると固くなるポイントがある。通称、感情抑圧点。
精神状態が悪いと、そこにピンポン玉サイズのヒステリー球が浮く場合がある。感触はピンポン玉というよりは、バスタブでタオルでつくる泡みたいに感じるけどね。ちなみに、対象者のそれに触ると急に怒り出すから、見つけた場合の操作は禁忌とされている。一度、それで失敗した。
そういえば、もう何年もヒステリー球を見ていない。前はもっと頻繁に見掛けた。ウチに来る人のタイプが変わったのかもしれないし、もしかしたら、SNSがガス抜きになっているのかもしれない。分からない。薄らボンヤリと、SNSの普及で人の質が変わって来た様には感じる。心の外部化というか。今の人はネットで怒るけれど、少し前の人はもっとリアルに怒りっぽくはなかっただろうか?文系過ぎるポエミーな感慨かもしれない。
さて、感情抑圧点の正体を生理学的に解釈すると太陽神経叢なのだが、手技として指定されているポイントよりも、体の奥を狙わないと効かないとの所見がある。イメージとしてはほとんど背中側、食道の出口くらい。
先日、事務上のしょうもないトラブルがあり、夜中に神経性の汗をびっしょりかいた。それで試しに、食道の出口あたりを狙って調整をしたら、お腹がゴロゴロと鳴り出して、そのままふて寝した。自分でも効果を体感した。
数日、それに凝って練習しているのだが、副産物として10年来の左肩の痛みがなくなったので良かった。肩凝りには内臓疲労が原因のものが多い。
