体育会系

広陵高校野球部の事件が話題だ。

体育会系の部活の経験があれば、こうした文化が大なり小なりあるのはみんな知っているはずだ。本来、趣味であるはずのスポーツに軍隊方式を持ち込むのも不思議だわな。

日本企業も体育会系出身者を評価する訳だが、上から言われた通りに忠実に動く人材を作る方法論ではある。自分の頭で考えさせない様に教え込む訳でね。

旧軍以来の伝統では?という気もするのだが、進駐軍の親玉には日本人の精神年齢は12歳と言われる始末である。しかし、日本社会はこれ以外の方法論を持ち得ないのではないか?という絶望もあるな。民族性に合っていて、それなりに有効だろうしね。

自粛と欲しがりません勝つまではとの間に違いはないでしょう。法ではなくて同調圧力で乗り切ろうとする訳で、責任の所在を曖昧にする村社会的な知恵なのでしょうか。震災に関しての東電の問題なども、この辺りのセンスと地続きではないだろうか。

言い換えると、日本はエリートの養成に失敗し続けているのかもしれない。産業構造が安定していたら前例主義で上手く行くのかもしれないが、現代はイノベーション型の産業構造だから、優秀な兵隊だけがいても組織は機能しない。決断して責任を取る経営者が必要だろう。例えば、カルロス・ゴーンを切って、日産はろくな事にならなかった。

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