黒川温泉

臨時休業にして、熊本に黒川温泉を訪ねた。

川崎の志楽の湯によく出掛ける。そこは黒川温泉をモデルにしているので、ルーツを確認したかったのだ。長野県に同じ経営者の尖石の湯があり、昨年に訪ねている。

志らくの湯創業者と新明館後藤哲也氏の対談記事に、創業の経緯が紹介されている。

黒川温泉へ実際に行ってみると、志楽の湯と尖石の湯の泉質が黒川温泉に似ている事がよく分かる。軟水なのだ。

まあ、黒川温泉に限らず、熊本の水質はいろはすウォーターよりも柔らかく感じられる様な軟水だ。東京近郊は黒湯が多いので、似た泉質に当たるまで試掘を繰り返したという話である。

岩と木を組み合わせた空間づくりも、流石によく似ている。というよりも、志楽の湯は黒川温泉のミニチュアだ。ただ、どんどこ湯の方が施設のサイズ感と業態からより似ている様にも見えた。こちらは旅館ではなくて日帰り温泉である。

黒川温泉は後藤哲也氏の作品みたいなものだろう。その街並みは古民家風の旅館が並んだひなびた温泉街を装っているが、その実、設計はモダンである。1980年代に造られたらしい。

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