手技で噛み合わせの調整をしていて、すぐに気がついたのは、まず一般的に上の歯列に負担の掛かる傾向がある事だ。
下顎が動いて、上顎でその力を受け止める。だから、噛み締めがあると、上の歯列に負担が掛かる。歯茎が緩くなるのだ。
次に気がついたのは、加齢に伴って、歯列が中央に寄る傾向がある。それで、前歯が両サイドから圧迫される。度合いが強いと、犬歯の辺りの歯茎が盛り上がっている。盛り上がりの左右差も有意だ。
頚椎症には、噛み合わせを調整しないと改善しない症状が一定数あり、それを理解してから頚椎の施術は楽になった。
近年の整形外科はストレートネックを乱用し過ぎで、心療内科の鬱に通じるものがある。とりあえずテパス出しとけみたいな。スマホ首も確かに一部あるだろうが、実際の原因はもう少し多様だ。
