待合室のソファに対して、テーブルのサイズが大きいので代替品を探している。

しかし、このソファが曲者だ。デザインは細い線で構成されているが、その主張が妙に強い。かつ、曲線でニュアンスを作っている。木工メーカーのカンディハウス製だが、モダンなデザインなので飛騨家具の類をそのまま合わせても違和感が残る。納得するテーブルが見つからなかった。
それで、いっそ同じデザイナーのテーブルを探したら良いのではないかと思いついた。改めて確認したら、蛯名紀之氏という人物がデザインしたらしい。
人名で家具を検索して驚いた。移転前にチェックしていたソファの幾つかが、蛯名氏の作品だった事を知ったのだ。そうとは知らずに、この人のデザインは自分の琴線に触れていたらしい。
今日は青山に彼のデザインした家具が展示してあるショールームを訪ねた。

スツールがあったので座ってみたら、シャンと背筋が伸びる芯は残しつつ、体の外側には緩む様な感覚を覚えた。人体工学に基づいたという訳でもなさそうなので、このデザイナーの身体感覚なのだろうな。
そういえば、明治神宮の入口に総木造りのカフェがあって、そこの木工の椅子が妙に背筋が伸びるので気になった事がある。神社らしく背筋を正す様な感覚を覚えた訳である。どこの製品かを尋ねたらオークヴィレッジだった。先月までは自由が丘に店舗があった。あれは座るとおもしろいから、行ってみると良いけどね。
さて、蛯名氏の履歴を検索したら、カリモクのチターノというシリーズを手掛けている事を知った。そこからテーブルを選べば良さそうだ。