一昨日、デザイナーの女性に銀座のバードランドでご馳走になった。異業種なので、仕事の具体的な細部については分からないけれど、仕事のフレームについては共通の話題が見つかりやすい。どの業界でも発生する問題や課題は似ている。
村上隆と斎藤幸平の対談は見ましたか?と話を向けたら、ご覧になられていたので話がしやすかった。
動画中、1枚絵の中に起承転結があるという話題がおもしろかった。鑑賞者に絵をどこから見てほしいのかという順番があって、その為の視線の誘導が画家の技術としてある。それで、1枚絵の中でストーリーが構成されるという話題だった。村上氏曰く、自分が画商から評価されているのは、その技術が高いという前提ありきとの事である。
ところで、絵画とは意味合いが違うけれど、手技の仕事にも起承転結がある。要点は起と結はクライアントが握っているという点だ。要するに、最初に相談内容を持ち込むのも、それが解決したと最終的に判断するのもクライアント自身だという事だ。当たり前の話なのだが、施術者がそれを分かっていないとおそらく経営は上手くいかないだろう。
また、結を決めるのは起だという事も言える。なんとなくいらっしゃって、クライアントが自分で何を望んでいるのかを分かっていないケースも多い。そのまま施術を始めると失敗は約束されているので、よくよく話をして察する必要がある。こちらの一人相撲になってはならない訳である。