ロンジンはどうだ?と尋ねられて、時計に必要なものが全て備わっていると返したら、笑われた。時計に興味を持って数ヶ月なのに、なんでそんなに偉そうなんだと笑われたのだが、通常進行ではないか。
時計に必要なのは、物語、技術、美観ではあるまいか。では、当時、経営危機に陥ったオリエント社に足りなかったのは何だったのだろうか。
昨夜はヤフオクで、オリエントスターロイヤルを落札したのだ。高額ではないが、マニアが欲しがる製品で、数人で競り合って脂汗をかいた。
オリエントスターロイヤルはエプソンに吸収される前のオリエント社の高級ラインで、やたらに高性能だ。残念ながら廃盤になっている。実機は未確認だが、今のオリエントスターよりも仕上がりが良いのではないか。筐体は銀無垢製である。それがなんと、価格は十万円を切っている。中古にしても安過ぎる。
良くも悪くも、日本のモノづくりの象徴の様な製品だ。海外ブランドで同品質を求めたら、かなりの高額になるだろう。