著者の方から送って頂いた。インド伝統医学の書籍だ。マルマは古代の戦傷を元に人体の急所を整理した内容になる。
鍼灸の経穴と比較すると、マルマと位置が重なる場合もあれば、そうではない場合もある。また、経穴が点であるのに対して、マルマは膝自体という様に、面として定義されている場所が多い。
場所への刺激については、経穴が針や灸を使用するのに比べて、マルマにはオイルマッサージで刺激を加える。その際も周辺を刺激して、直接は避けるそうだ。
本書によると、マルマ療法の手順は頭頂部を叩くところから始まる。掌を頭頂に置いて、その上をもう片方の掌で叩くと、体の各部位のマルマが目覚めるとの事であった。それで、自分の頭頂を叩いてみたのだが、効果はまだ分からない。手技の学びは愚直だ。それで、ツボの反応が増したら良し。節操なく真似するだろう。
そういえば、整体の調律点については、上肢その他は点として場所が指定されているが、下肢は面的だ。私的な工夫として、点として整理はしてある。試行錯誤の過程で学びがあり、胃経でも、腿は胃の背部の膵に響きやすいので、足三里と使い分けると便利。