信念

昔、読んだ、とあるカイロプラクターの記事がすこぶるおもしろかった。

記事によると、執筆者がカイロプラクターの国際会合に参加した際、パーティの席で談笑していたら、ある男性が倒れた。脳梗塞だ。彼と眼を合わせたら、無言のうちにアジャストしてくれと伝えているのが分かった、と。その場でアジャストして、今でも彼は元気であるとの内容であった。

いや待て、本当にその男性はそんな事を伝えていたのだろうか。救急車呼んでくれじゃなくて?大笑いして、執筆者の事が大好きになってしまった。しかし、凄い信念ではないか。これくらいでないと、人は育たない。

その点、自分はダメだなあと、この数年、人に教える事については自信を無くしている。技術を教えるのは上手なつもりだ。だが、そうした信念を伝える事が出来ているだろうか。性格的に、最初から日寄ったジンテーゼを伝えてしまうのだ。これが良くない。教える人間は、極端なアンチテーゼを説くべきだ。例えば、ワクチン打つと死ぬとか。

教わる方は、ほっておいても常識に取り込まれてしまうのだから、そこにぶつけるのはアンチテーゼであるべきだ。学習者は、社会通念とアンチテーゼの相克で、自らの意志を立ち上げるべきであって、教える側が最初からこの辺りで妥協しておきましょうでは、信念もへったくれもない。それがないと、たとえ技術を学んだとしても役には立たないのだ。教える人間としては、小賢しいのは致命的な欠点だと自省している。一施術者としては、真っ当な社会適応だが。

ムドラー

いつもラジオを聴きながら体操をしている。体操だけだと暇な気がするのでそうしているのだが、それでもなんとなく暇だ。

それで気がついたのだが、手が暇なのだ。これはスマホに慣れた以降の感覚かもしれない。視覚、聴覚、触覚をフル稼働させていないと刺激として不十分に感じてしまう。最早、それはジャンキーではないのか。スマホの普及によって、人の時間間隔は随分と変わってしまっているのかもしれない。

そういえば、バブル世代は景気の良かった時代を懐かしむのだが、若い世代からはスマホもない様な原始時代扱いである。先行世代から見ると、大変な時代を生きている様に見えるのだが、お門違いの感想なのかもしれない。

さて、手が暇で連想したのだが、簡単な指遊びがある。

手の親指を残りの四本指で締め付ける様にしっかりと握る。それだけなのだが、痔でお悩みの方にはお役立ち情報かもしれない。印を結んだままお尻の穴を締めると、あら不思議。肛門が締まりやすいはずだ。それを繰り返すと、脱腸が改善しやすい。

オープンダイアローグとは何か

以前、心理療法を教えてくださいと頼まれて参った。

端的に、カウンセリングの訓練を受けた事はないし、普段、施術をしていても手を動かすので手一杯。まあ、世間話以上のものはない。

ちょっと考えて、先方に手帳を取って来てくださいと指示をした。次に、やっぱり置いて来てくださいと頼んだ。戻って来たところで、今のやり取りに意味はありませんとネタをバラしたら、頭の回転が早い人なので意図は伝わった。

ある種の誘導なんだけど、結果的にこちらの言う事を聞いてくれた訳である。

教わるという立場が行動を規定していて、手帳を持って来てくださいと頼まれてそうしない人はまずいない。素直に聞く耳を持っているという事で、もう半分は成功しているんじゃないのか。実際には、そんな好条件の人は少ない。

さて、『オープンダイアローグとは何か』を読んだ。最近、話題のフィンランド発の心理療法だ。統合失調にも効果的だというのだが、本当なら凄い話だ。

手法の特徴は、専門家チームのミーティングを全て患者本人の前で行うところだ。メタ的な振る舞いを表に出してしまう訳だ。

なんとなく連想したのは、親子連れとのやり取り。その子のいるところで親御さんとその子についての話をしていると、結構、子どもは遊びながらでも話を聞いていたりするのだ。そんな時には、落ち着きのない子でもジッとしている事が多い様な気がする。

自分が子どもの頃を思い出しても、大人同士でこの子はこうだという話をしていたら、それをしっかり聞いていた事を覚えている。むしろ、話を聞きたくなる。

12月26日(木)気合法講座

内容

一年一度、年末に開催している講座です。気合法は発声を伴う呼吸法で、心身を強化する効果があります。発声を伴うので、屋外での開催となります。大きな声を出して厄落とし。来年へ向かいましょう。

講座後に忘年会を行います。参加希望の方はなるべくお申し込み時にお伝えください。お店の予約の都合があるので、当日のご参加は確約出来ません。忘年会のご参加には講座会費とは別途実費が掛かります。

日時・場所

12月26日(木)19:00に二子玉川駅改札前に集合。多摩川河川敷へ移動します。時間は1時間程を予定しています。

会費

4,000円 (研究会会員は2,000円)

屋外の為、お釣りのない様にご用意ください。

ご参加方法

浜田整体までメールか電話でお申し込みください。①お名前②電話番号③忘年会参加の有無をお伝えください。

連絡事項

小雨決行。天気が不明瞭な場合は、17:00までに開催の有無を当BLOGで告知。中止の場合は、浜田整体内での講座に変更します。内容は屋内なので発声は行えませんが、気合法と同様の効果を意図した訓練法の講座になります。

河原は冷えます。防寒着をご用意ください。

ご協力感謝。ギター等の弦楽器を持参ください。離れたところから気合で弦が鳴る様子をお見せ出来ます。

身体均整法基礎講座

〇内容

身体均整法は三原則と十二種体型を基礎にした手技療法です愛媛松山の亀井進先生がまとめられた体系です。今回は第三回目、皮膚の指標をテーマに行います。皮膚は内臓と深く関わりがありますが、今回は腰椎一番の操作を行います。腰椎一番は皮膚の活性化と関わりがあります。また 皮膚は 大脳と関係し、感情表現の場でもあります。またシミとり操作もご紹介します。 九州の山本宣良先生の操作の復習と肋骨の操作もご紹介します。

〇日時 

1月7日 18時半から2時間程度

〇場所

自由ヶ丘 浜田整体

〇費用 10000円

〇連絡先 yasuosasaki8@gmail.com              佐々木康夫まで

指導上のテクニック

今まで僕が教えて開業した方達が何人かいるけれど、その生存率は高い。そもそも自営業自体の廃業率が高いのだから、まあまあの成績じゃないか。

いや、頑張ったのは本人達なので、自慢する筋合いもないのだが、結果論としてやって良かったこと、悪かったことは言える。

まず整体に限らない話だが、教える立場の人間が変なマウンティングをして、生徒の自信をへし折るみたいなことをしたらダメね。組織でやるとどうしても序列が発生するので、こうなりやすい。そうならないのは、個人で教える最大のメリットだろう。いつも少人数なので、他人との比較になりにくいのも良い。

ただ、最近はもうないけれど、以前はたまに何か月で開業出来ますか?みたいな問い合わせがあり、そういう人には甘く見ない方が良いという趣旨の忠告をする事はあった。しかし、それだって、言って分かる人にはそもそも言う必要がなく、言わなきゃ分からない人には言っても無駄なのも確かだ。本人が苦労をしたら良い。

だから、基本的に自信をつけさせる方向性で良い様な気がしている。

つまり、指導上のテクニックとしては、術後のビフォア/アフターを生徒自身に確認させるのが重要。これを怠ると、自信がつかない。

総論としては、教えているこいつなんかにも出来るのだから、自分にも出来るだろうというイメージが一番大事かもしれない。

12月3日(火)身体均整法基礎講座

佐々木康夫先生をお迎えして、身体均整法の講座を行います。

以下、講師の佐々木康夫からのご案内。

身体均整法について

身体均整法は愛媛の亀井日進先生がはじめられました。平衡、可動、強弱の三原則を使った手技療法です。神経、筋骨格、内臓に多角的なアプローチをします。

内容

今回は体幹、肋骨の操作をおこないます。肋骨の形を整えると共に内部の臓器の働きをたかめます。四肢を使い、牽引して目的の箇所に刺激をおくります。例えば右上胸部が凹の場合は内臓下垂が疑われます。そこに刺激がくるように四肢を操作します。また準備の操作として胸椎六番の操作をして肋骨の可動性を高める方法も紹介します。 時間がある場合は前回の山本宣良先生の操作の復習もおこないます。 初心者から丁寧に指導。どなたでもお気軽にご参加ください。

講師

佐々木康夫

弱い心身を改造すべく各種健康法、民間療法を漁る。整体を上田唐山先生に学ぶ。均整法を専門学校で学ぶ。手技研を各先生より学ぶ。各種気功、瞑想を習得。ポラリティセラピー、オステオパシーも学ぶ。
趣味は中国武術。鉱物収集。

日時

 12月3日(火)18:30~20:30

場所

浜田整体

費用  

10,000円

お申し込み方法

メールで受け付けています。佐々木までご連絡ください 

yasuosasaki8△gmail.com(△を@マークに代えて送信してください。)

観察が8割

整体では、施術は観察が8割と教わる。

前提として、症状と原因を区別して対処に当たる。例えば、腰にトラブルがあったとしても、そこに原因があるとは限らない。頸椎の負担から腰痛が出ていたり、便秘による内臓の緊張を腰痛として感じている様な事がある。

症状の出ている部位を直接に調整すると、悪化させる事もしばしば。負担の掛かりやすい部位に、更に負担を掛ける結果になるからだ。その点、ムラのある柔軟性は危険で、可動性の良い部位は逆に怪我をしやすい。固い部位は動かないので、傷めもしない。

整体の学習は体の観察方法に終始する。当然、上達するほど、異常箇所を見つけるのが上手になる。

ところが、中級者になった辺りでジレンマに陥りやすい。調整箇所が増えて、施術が長時間化するのだ。しかも、それで効果が上がるのかというと、下手な鉄砲百打ちゃ当たるで施術が散漫になり、むしろ、効果も下がる。手数が多いから、何が本当に効いたのかも分からなくなり、ノウハウの蓄積もしにくい。下手になったと悩むのだ。

昨夜の研究会では、そのジレンマを解消する為の方法論がテーマ。問題箇所を幾つか並べて、それに優先順位をつける訓練を行った。

背中が張っているとすぐに手を出したくなるが、そこではない。右肩から腕に掛けての緊張も、違う。お腹の張りも、飛ばす。左内踝の一点の調整を通して、左腸骨の可動をつけたら、それで他の問題箇所も同時に良くなった。整体らしい施術の事例を綺麗に見せられた。この数年間の集大成だと自画自賛。

11月5日(火)身体均整法講座開催

佐々木康夫先生をお迎えして、身体均整法の講座を行います。

身体均整法について

身体均整は愛媛の亀井日進先生がはじめられました。平衡、可動、強弱の三原則を使った手技療法です。今回は熊本の名人と言われた山本宣良先生の治療パターンを題材にして講義をします。

山本先生の操作の特徴は四肢、特に下肢を使い、全身の歪みをとったり、内臓の機能をあげたり、関節の可動域を広げたりします。下肢の関節を屈曲したり、押圧したり、サッカする操作をします。また膝で背骨を調整します。頸椎のアジャストも山本先生は使われますが今回はそれらを他の方法でアレンジして初心者でもできる形にしました。

講師プロフィール

佐々木康夫

弱い心身を改造すべく各種健康法、民間療法を漁る。整体を上田唐山先生に学ぶ。均整法を専門学校で学ぶ。手技研を各先生より学ぶ。各種気功、瞑想を習得。ポラリティセラピー、オステオパシーも学ぶ。
趣味は中国武術。鉱物収集。

内容

1.足首の屈曲を使ったのねじれ調整

正座位で頭のねじれ、首の動き、肩甲骨の位置骨盤の位置をを確認します。足首の屈曲刺激を使います。変わったかどうかを確認します。

2.心臓の調整

足裏の観察ポイントを診て圧痛を確認します。胸椎の三番、五番を観察します。手の指を操作をします。確認をします。

3.叩打による胃下垂、腎臓、肝臓、リウマチの調整。

内臓の位置、固さなどを観察します。それぞれのポイントを叩打します。確認をします。

4、ケンショウの擦過

胆経のケンショウ穴を使って静脈の流れをよくする調整です

日時・場所

日時 11月5日(火)18:30〜 2時間ほどを予定
場所 自由が丘 浜田整体
費用 10,000円

お申し込み方法

講師の佐々木康夫までメールでお申し込みください。

souhou978@softbank.ne.jp

浜田整体では受け付けておりません。ご注意ください。