高熱

ワクチンを打って発熱した方から、何とかなりませんかとのメールでのご相談だった。

ワクチンに限らず、薬は肝臓で分解して、小水で排泄する。だから、事前に、水を多めに飲んでおいてくださいとお伝えしておいた。酒を抜くのと、趣旨は一緒だ。これはガイドラインでも、普通に言われているのではないだろうか。

ところが、水も飲めなくなって来たという事だったので、コンニャク湿布をご案内してみた。コンニャクをレンジで温めて、火傷をしない様にタオルで包む。それを肝臓の上に置く。

早速、お試しになられたそうだ。ただ、コンニャクがなかったので、サクランボの種を袋に詰めた温湿布を利用されたそうだ。すると、38度越えだったのが、すぐに8分は下がったという話だった。

高熱で辛かったら、自己責任でやってみたら良いかもしれない。

また、ワクチンを打つ場合、一週間前から酒と砂糖は控えておくのがお薦め。どちらも肝臓の負担になるので、ワクチン分の余裕を持つ為だ。

摂取後は、リンパ系が張る。当日のうちにリンパを施術すると、薬が吸収される前に排泄されかねないのだが、実際、しょうもない裏技だ。それをするくらいなら、最初から打たなければ良い。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

ロボットアニメで、主人公の少年がロボットに乗るのは、玩具メーカーの思惑は置いて、大人の体を獲得するという拡張身体の一種として捉える事が可能かもしれない。

その点、エヴァンゲリオンのパイロットはエントリープラグ内の羊水に浮かんでいるという体で、最初から胎内回帰願望に開き直って、またそれがウケた作品だ。

スタートがそうだったものだから、主人公の成長物語としては失敗が約束されているというか、その失敗芸が旧劇場版だった。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見て来たのだが、成長物語として提示される大人像には、座りの悪いものを感じっぱなしだった。赤ひげ先生や農業体験の描写は、割と見ていて恥ずかしい。ただ、それは初期コンセプトの優秀さゆえの軌道修正の困難として評価されるかもしれない。

それでも、シンジくんの内面的成長は丁寧に描かれていた。最終的に、自分の機嫌を自分で取れる様になっていて偉い。現実社会でも、それが出来ない悪いクソ真面目が多いじゃないか。大人になったシンジくんは、ちゃんと自分のお金でキャバクラにでも出掛けて、ストレスを解消する事が出来るに違いない。

残暑、夏バテ

今年は夏バテの人をよく見た。暑過ぎて、気温差も激しかった。日差しの落ち着いた今頃になっても、出ている人も多い。

お腹に触ると胃経は固くなっていて、逆に腸は弾力のない感触で、食欲がない。手足の痺れやダルさ、腰痛などの症状が出やすい。関連を連想しにくいのは湿疹で、これは夏バテで内臓が疲れている為だろう。

頭や背中に触って、こもった様な熱さがある場合、それは夏バテを疑う。

若い人で体力があれば、ポカリスエットが効果的だ。3日間、2リットルを飲み続ける。体が欲していれば意外に楽に飲めてしまうだろう。ダルさが取れるはずだ。特に、夏バテの湿疹は夕方以降に痒くなるので、その時間に合わせて飲むと痒がらなくて済む。

高齢者だと、もう点滴を打ってしまった方が早いんじゃないだろうか。栄養の吸収能力が落ちていて、経口摂取では埒があかないケースがある。そういえば、医療機器については、例えば、レントゲンやCTには興味がないな。手技に必要な情報は見れば分かるもの。それよりは、点滴の手っ取り早さに憧れる。

課題

風呂に入りながら、どうしてスポーツ関係者にウケないのかを考えていたのだが、灯台下暗し。スポーツマンの友達が一人もいない事に気がついてしまった。あ、陸上部の友達が一人いた。なんだ、普段の人間関係の延長ではないか。

女友達は芸術系ばかり。男友達はアウトローか大人しいタイプが多くて、どちらも自分の鏡だなという感想がある。付き合う人間の幅が狭過ぎる事を反省すると同時に、そもそも自分からは人にほとんど連絡しないではないか。コミュニケーションの問題だという気がして来た。

開業当初は、相性で仕事をしていた。また、相性の良い相手が集まる様に工夫もしていた。今は老若男女、国籍問わずに、ほとんど誰でも見る事が出来るのだが、スポーツマンは残された課題だ。

業態の問題でもある。療術、リラクゼーション、エステ、ボディワーク、全てに対応するが、どうにもスポーツ整体的な需要には十分に応えられていない。逆立ちしてもマガジンハウスとは仕事が出来そうにないというか、これは仕事上の弱点だ。このピースを埋めたら、業態としては一応の完成だ。

訓練として、スポーツバーにでも出掛けて、スパーリングを繰り返す必要があるのかもしれない。悪い癖で、イチローの本でも読もうかと、また頭でっかちな事を考え出している。まずジムに通えという話かもしれない。

シルヴィ・ギエム

スポーツ関係者に施術をしても、満足して頂けない事が多い。端的にウケない。症状は取れるので謎だったのだが、もしかしたら、これは世界観が違う為かもしれない。

おそらくスポーツ整体的なものを期待されているのだ。筋肉の名称で説明した方が良いのかもしれない。ツボとか気とか言われても馴染みはあるまい。スポーツ関係者を対象にする際には、パッケージを変えてみるか。

いや、お前が下手なんだという意見もある。技術者なので、それは検討する。

逆に、バレエなどのダンス関係者は大勢お越しだ。話が合いやすい。その割に、バレエを見た事がなかったので、最近はyoutubeでバレエを見ていた。生で唯一見た事があるのが、グランディーババレエ団だという。

バレエ好きの方からのお薦めで幾つかの動画を見た。シルヴィ・ギエムは圧倒的ではないか。来日公演のボレロの動画をもう10回以上は見た。演出で舞台の周囲を東京バレエ団の男性が囲むのだが、叶姉妹のグッドルッキングガイズにしか見えないので、そこは笑った。

ボレロについては、ジョルジュ・ドンの動画などもあるのだが、やはりシルヴィ・ギエムが好きだな。野村萬斎のボレロなんて珍品もあった。ボレロのメロディーに合わせて狂言をやるのだが、これはちょっと分からなかった。

吉田都は動きが可憐で、お薦めされた理由がよく分かった。一方、菅井円加はよく分からなかった。素人の感想なのだが、パワーでやっている様に見えた。お薦めしてくれた人にそう感想を伝えたら、菅井円加は可能性の塊なんだとのお返事があった。その辺り、自分はにわかなので、文脈がまだ掴めない。ジャンルに興味を持ち始めているので、次こそは映画の『ブラックスワン』を最期まで見る事が出来るだろうか。この10年くらいの間に、3回挑戦して、何時も途中で寝ている。

シルヴィ・ギエムはもう引退したのか。知っていたら、来日公演のチケットを買い求めた事だろう。知らないで見逃すのが一番悔しい。

ポカリスエット

先日、手足に湿疹の出た男の子が来ていた。

体を見たら、熱中症気味だったので、お母さんにポカリを買って来て貰って、氷で頭頂部を冷やした。すると、湿疹が薄くなって、気持ち悪さも取れたそうだ。

夏バテで内臓が疲れて湿疹が出ている。梅雨くらいから、たまに見掛けた症状だ。自分も出ていた。

この数日は台風の影響で、陽射しは弱かったのだが、その前には熱中症気味になっている人をよく見掛けた。頭頂部に触れると熱いので、すぐに分かる。放熱が上手くいかなくて、体内に熱がこもっている様な体調だ。お子さんと高齢者がそうなりやすい。今年の夏は暑過ぎるので、陽射しの強い時間帯はあまり出歩かない方が良いかもね。

夏の夜中に脚がムズムズするのも、熱中症の初期症状。これはポカリを飲むと、改善しいやすい。こういう時は、水ではなくてポカリがお薦め。健康志向が強いと塩を摂りそうだけど、わざわざ「ポカリスエット」と指定しているじゃないか。素直に、飲んでみたら良いのだ。

マニアックな事が好きならば、足裏から息を吐く様なイメージで呼吸をすると良い。体の火照りが取れる事でしょう。

レアケース

最近の癌検診で、癌の消失が確認された方がいた。一昨年にサイズが二分の一になり、昨年は二分の一のままだった。

この方の場合、外科的な処置も投薬も困難な条件があったので、プレーンな状態のままで見続ける事の出来た貴重なケースだった。

大概のケースでは、抗がん剤の後始末に追われて、癌どころではない。もう洗面器に吐きながら施術を受ける様な状態である。じゃあ、抗がん剤が良くないのか?いや、そんな主張もしていない。

前提として、病院、拝み屋さん、当院という順番でお越しになるケースが多い。その頃には癌も進行しているので、ステージ4の方を拝見する事ばかりだった。亡くなられる前日まで見た事もあるけれど、その時点では落ち着いて見る事もなかなか難しくなっている。

しかし、例えば、自分が癌になったとしたら、どうするだろうか?初期の癌だったとしたら?自分についてなら、死ぬ覚悟を決めればやれるだろう。やっちゃうかもしれない。しかし、他人にそれをお薦め出来るかというと、それはちょっと出来ませんね。

そういえば、医学的な処置を厭う女性がいらした事があって、その時が初対面だった。二回目に来た時にご主人が一緒にいらしたのだが、雰囲気が攻撃的だ。話を伺うと、どうやら手術を拒否する様に僕が入れ知恵をしているんじゃないかと邪推している様であった。それで、奥様とは前回が初対面なのでそんな訳はないでしょう、家庭の問題を私のところに持ち込まないでくださいと、お断りしてしまった事がある。現実逃避の対象にされても困る。

人の命が誰のものなのかというと、意外と本人だけのものではない、という話かもしれない。

自律神経

ほとんどの健康法では副交感神経を優位にする事を説く。要は、リラックスの推奨だ。生活をしていると、交感神経はほっておいても優位になりやすいので、それが説かれる訳だ。

自分もずっとそうなる様に工夫して来たのだが、近頃、やり過ぎている気がする。横になって5秒で寝るけれど、寝覚めが悪いのと夜更かしが出来なくなっていた。確かにリラックスはしているのだが、いつも怠くてテンションが上がらない。低め安定の感はあるけれど、どうなんだろうか。バリバリ働くサラリーマンはリラックスなんかしていない様にも見える。

それで、交感神経を優位にする為の施術を自分の体に行った。すぐに寝覚めが改善したのは良かった。身体的には、体重が減っても消えなかった顎の肉が締まったのがおもしろかった。減ったというよりも、締まったという感じ。副産物で瞳孔が開いて、目付きは悪くなってしまった。

しかし、ご時世を考慮すると、交感神経を刺激するのは不適切かもしれない。交感神経が優位になると、免疫は殺菌に対して有利に働くが、副交感神経が優位になるとウィルスに対して有利に働く様になるからだ。ここまで考えて、自律神経はオートマチックに切り替わるのだから、それを過剰にコントロールしようとするのも不純かもしれないなんて事も連想した。副交感神経についても、そうかもしれない。それよりは、自律神経がスムーズに切替る様な体づくりを心掛けようか。

オリンピック

高ストレス環境下における民族的な反応が、戦前とあんまり変わらんなあ、という感想がある。

欲しがりません勝つまではと自粛に何か違いがあるのか?兵隊さんありがとうの代わりに、医療従事者の皆さんありがとう。いや、実際に医療従事者の方々には頭が下がるのだが。それでも、マスクの方が、国民服着るよかマシだし、自粛警察はいても憲兵はいない。社会は進歩している。

オリンピックの前日になっても、まだゴタゴタしているのだが、参謀本部もいよいよ焼きが回ったか。しかし、ポツダム宣言よろしく、オリンピックは中止になるだろうと予想していたので、意外だった。

まあ、コロナのせいにしていられるうちはまだ救いがあって、収束後はいよいよシビアだろう。長い下り坂の中で、世の中は千々に乱れる事でしょう。あちらが上がって、こちらは下がるので、東南アジアくらいの経済水準になるかもしれないけれど、この数十年が特殊なだけで、本来の水準に戻るだけという意見もある。だから、そんなに悲観したもんでもないかもしれない。せいぜい、市場規模が小さくなるので軽視されて、iPhoneの発売日がアメリカの半年遅れになったり、地方都市の道路が悪くなっても、そのまま修繕されないというくらいのものかもしれない。年金は諦めるにしても、健康保険は維持出来ると良いのだが。

社会派ぶってくだを巻くのみなのだが、15年くらい経って読み返してみたら、味わい深いかもしれない。それまで何とか生き残りたいものである。

見積もり

梅雨になって、湿疹が出ていた。痒くてしょうがない。胃腸の疲れが原因の湿疹なので、自分で調整して、それは落ち着いていた。

昨夜、つけ麺のやすべえに行きたくなった。この店の辛味つけ麺の甘辛い味が好きだ。暖かい汁に冷やして締まった麺がよく馴染む。よせば良いのに、割りスープを頼んで汁まで飲んだら、深夜、久しぶりに湿疹が出て参った。これは自分の胃腸が悪い。梅雨が明けたら、また行こう。

施術をしていて、症状の改善に必要であれば、揚げ物を食べないでくださいとか、酒を止めてくださいとか、生活上の注意をご案内する場合がある。主に食生活についてのものだ。

進め方としては、その注意を1週間くらいは徹底してみて欲しい。効果が分からなければ、モチベーションにならないからだ。その後で、食生活を少し戻して、自分の体のキャパを調べると良い。それ以上は症状が再発するというラインが見つかるはずだ。

昨夜の自分は見積もりを誤ったのだが、そのツケを払うのも自分なのだ。つけ麺は美味かったので、後悔はない。