SNS

ハンドルネームがマナーなんだそうな。

若い人から伺ったSNS界隈の話題である。曰く、40代以上は実名を教えたがるが、そんなの知りたくないとの話であった。パワハラ的に感じるらしいから、教えてもらって良かった。

ジェネレーションギャップとカルチャーショックを感じる人も多いのではあるまいか。曰く、40代以上はリアルありきでSNSをやりたがる。

しかし、年齢や学歴などが分かると、気を使う為のコストが掛かるので、せっかくのSNSの良さがなくなるとの事であった。

目的ごとにパッと集まって、サッと散る。中年以降の世代にとっては、友達の定義が変わりそうな現象なのだが、高齢化、社会の複雑化への適応としては納得出来る。

少数の人間とだけ付き合い続ける事は、もう難しい。お酒を飲んで楽しい相手と、趣味の話が出来る相手は違うものね。以前からそうだったけれど、SNSはそれを加速するという話だった。

その辺り、高偏差値の高校や大学に進学した人達は、学生の頃からの付き合いが長続きしやすい様に見える。収入や知的関心などの同質性が高くなりやすい為ではあるまいか。リアルとSNSの栄養価のバランス的に、SNSの利点を活かしやすい層かもしれない。

モスキート音

数ヶ月前に、エクセシオールコーヒーで朝食を食べていた。店内には他に客がいなかったので、イヤホンもしないで英語のアプリをやっていた。流石に、小声で発音していたのだが、何時もよりも得点が高い。そのうちに気がついたのだが、小さい音声の方が聴き取りもしやすい。

それで納得した。どうやら自分の耳は音量に対してのチューニングが合っていなかった。耳が力んでいるというのも妙な表現だが、そんな感じ。外に出たら、電車の踏切の音がやたらに大きく聴こえて新鮮だった。

仕事柄、手指が力まない様にするのは習慣だが、耳にも同様の感覚がある事には気がついていなかった。それから何か月か経つのだが、おもしろい事にモスキート音が聴こえる様になった。一年ほど前に、自由が丘のTSUTAYAの近所ではモスキート音が流されていると人から教えられたので、わざわざ確認しに行ったのだが、その時にはサッパリ聴こえなかったのだ。

耳は脊椎だと頸椎4番が司っている。ただ、そこを調整して、耳が良くなるという実感がイマイチないな。それよりは、耳の上の頭蓋を叩くと、聴力の状態が分かる。老人性難聴だと、そこを指先で叩くとボスボスと鈍い音がする。耳の左右差の大きいケースが多い。施術ではその音を参考にして、耳を調整していく。いや、そもそも、叩打音が聴こえないよという話もあるかもしれない。

耳年齢のチェック動画。テストの精度は知らないので、お遊びで。結果は、スピーカー環境に依存する様な気もする。

脳科学者は毛生え薬を使わない

薄毛を改善する為の施術を工夫している。

元々は自分の為に工夫した方法だ。5年ほど前に、怪しい時期があったのだが、これで回避した。ホルモン系を刺激する。男性の本式の薄毛には厳しいが、婦人科系の手術をした女性には評判が良い。術後に髪の毛が抜けやすくなるのだが、髪の状態を調べてみると、頭の左右で髪の状態が異なっていて、片側だけ細くなっている事がある。そちら側に栄養を運ぶと、髪が太くなる。

そんな話をしていたら、脳科学者には毛生え薬を使わない人が多いと教わった。何それおもしろいと詳細をお尋ねしたところ、首から上の神経幹細胞は共通なのだそうだ。独立採算ではなくて、連結決算。幹細胞の分裂回数は有限なので、髪の為の浪費は避けて、脳の為に幹細胞を節約するという趣旨らしい。例えば、緑内障の薬では睫毛が伸びるけれど、そんな事に幹細胞を消費しないで欲しいという事であった。ディテールがおもしろい。

それは置いても、一般的に薄毛になりやすいのは、洗い過ぎが要因なんじゃないだろうか。髪の脂も髪を保護する為に、ある程度は必要な物のはずだ。ホームレスには禿が少ないではないか。シャンプーを使うと脂を落とし過ぎるので、湯シャンをお薦めしたい。最初はシャンプーなしでは、髪がなかなか綺麗にならないのだが、半年くらい過ぎたら髪質が変わって、お湯だけでもちゃんと綺麗になる。そして、髪に必要な分の脂は残る。その半年を耐えられない方も多いのだが、コツはお湯の温度を44度くらいの熱めにしてみる事だ。ただ、お湯の適温には個人差が大きいかもしれない。

瞬き

夜の暴れん坊将軍が、出会い系サイトで知り合った女の子を連れて施術を受けに来てくれた。なんとその日が初対面だという。

初回のデートがウチというカオスな状況である。既におもしろいのだが、女の子が先に来て、将軍様が遅れてやって来た。その時点では、お二人の面識はない。玄関の開く音がすると、施術を先に受けていた女の子の瞬きがパチパチ増えるので、脚痩せがどうのこうのと話をしながら、吹き出しそうになっていた。

そのうちに、将軍様が待合室で仕事の電話を始めて、輸出がどうのこうのという話し声が聴こえる。すると、イタリア人とのハーフの綺麗な女性なのだが、長い睫毛でまた瞬きをパチパチパチパチと高速でするものだから、とうとう耐えられなくなって吹いてしまった。

施術後、お二人はフカヒレ料理屋へと去って行った。その背を見送りながら、なんとなく狐に化かされた様な気分で、自分も目をパチパチさせてしまった。実は、三者三様に同じ気持ちだったに違いない、というのがこの話の面白味である。

しかし、遊び人ならではの含蓄がある。将軍様からは何人もご紹介頂いたのだが、たまに土壇場でキャンセルになる事がある。それを将軍様に報告したら、お店の1位や2位の娘は約束を守るんだよなあと、呟くので感心したのだ。確かに、1位と2位の女性は来てくれたものである。

ところで、お酒を出すお店でも、トップを取る様な女性は胃がカチカチに固かったりする。気を使い過ぎるからだろう。ついでに、芸能界で働く方や秘書をされている方にも、胃が固いという共通点がある。気が利かないと仕事にならないのだろうが、仕事が出来るのも楽ではない。

森ガールは絶滅し、山ガールは生き残った。

何時の間にやら、森ガールとはすっかり言わなくなった。流行ったのは15年くらい前だろうか。

人とそんな話をしていて、森ガールをやるにはオシャレにお金が掛かるからではないかと自説を述べたのだが、知らないのは恐い。例えば、ワコールのレギンスは一万円はするけれど、買い求める人が多いと教わった。浮腫まなくなる為なのか、歩くのが楽になるそうだ。山ガールをやる為の装備には高額の費用が掛かる。

さて、昨日は奥多摩で登山紛いの山歩きをしていたので、歩き方について考えるきっかけになった。舗装された平地を歩く際は踵から爪先までの体重移動で歩くと楽だが、岩だらけの山道を歩く際は母指球を中心に使って歩いて、踵はほとんど使わない。

実際には、局面に応じた歩き方があるだけで、普遍的な正しい歩き方など存在しないのではないか。例えば、雪国育ちの自分は、凍結した雪道では地面に対して足裏全体を垂直に降ろさないと、滑って転びやすい事を知っている。

理屈っぽい話は置いても、妙な体操をするくらいなら、余程、歩く方が体を整える効果があるなんて事も考えた。体操はマンネリになりやすいからかもしれない。健康の為に歩くのなら、色んな種類の道を歩いた方が体への刺激になるし、荷物を持つと体を固めやすいので手ぶらが良い。ついでに、普段、運動をしない人が急にランニングを始めると膝を痛めやすい。よくあるケースなので、準備期間として1週間ほどのウォーキングをお薦めしたい。

勉強

ワクチン接種後の体調不良のご相談が多かった。

肝臓を押さえて薬品の分解を促進しておけば良いだろうという感想を持っていたのだが、数を見て、腰部活点を押さえておけば良いという結論が出つつある。頭痛などは割とすぐに取れる。

腰部活点は腰椎二番の指三本外側にあるツボだ。胃腸の働きを活発にするので、食欲不振の時に刺激する場所として指定されているのだが、自分の所見としては膵に刺激が行きやすいという感想を持ってもいる。押さえる角度にもよるかもしれないが。

もしかしたら、メーカーによって体への出方が違うのかもしれないが、それはまだ分からない。区別がつかない。いずれにせよ、薬品を投与した後の体をこれほど続けて見る機会もないので、なかなか良い勉強になっている。

案外、中毒の急処には出番がない。飲み過ぎで肝臓を腫らしていると、そこが痛んだりするのだが、そういうものでもないらしい。また、注射当日だとリンパ系が張るけれど、普段からリンパ系の働きの悪い体質だと、摂取から数日経ってもまだリンパの独特の張りが残っているみたいな事も観察出来る。一方、同じ注射でも、栄養点滴の類だとそれほどリンパには出ないで、肝臓だけが張るという事も言える。頭にはタバコ中毒の場所があって、タバコを吸い過ぎると頭蓋と皮下組織の間に脂状のものが溜まるのだが、これもまたカテゴリーが違うらしくて、出番がない。これはシックハウスにお悩みの方に使って良かった事がある。

一人暮らしの薦め

病気のデパートみたいで、精神的にも病んでいるという年配の女性の話を聞いたので、若い頃は綺麗だった方でしょう?とお尋ねしたら、そうだとのお返事。ついでに、幼い頃にお父様が亡くなっていませんか?とお尋ねしたら、その通りだけど、どうしてそんな事が分かるのだと不気味がられてしまった。

別に、自分にスピリチュアルな能力がある訳ではない。典型的なパターンなのだ。勿論、最初の一人は分からなかったけれど、何人も続くので背景の見当がつく様になってしまった。

若い頃のチヤホヤされた時点で、自意識が止まっているのだ。他人への期待が強過ぎる。メンタルヘルスをシビアに損なうケースでは、精神年齢と肉体年齢が解離して見える事例が多い。

また、母子密着も典型だ。息子、娘という関係性の自己規定が強い為に、精神的に幼くなりやすい。お互いに首を絞め合うみたいになるから、止めとけば良いのに。

なんだか救いのない話になってしまったのだが、精神的に自立する為に、まずは一人暮らしをするところから始めるべきかもしれない。それを可能にする経済力が前提になる。

『図説マルマ』 伊藤武

著者の方から送って頂いた。インド伝統医学の書籍だ。マルマは古代の戦傷を元に人体の急所を整理した内容になる。

鍼灸の経穴と比較すると、マルマと位置が重なる場合もあれば、そうではない場合もある。また、経穴が点であるのに対して、マルマは膝自体という様に、面として定義されている場所が多い。

場所への刺激については、経穴が針や灸を使用するのに比べて、マルマにはオイルマッサージで刺激を加える。その際も周辺を刺激して、直接は避けるそうだ。

本書によると、マルマ療法の手順は頭頂部を叩くところから始まる。掌を頭頂に置いて、その上をもう片方の掌で叩くと、体の各部位のマルマが目覚めるとの事であった。それで、自分の頭頂を叩いてみたのだが、効果はまだ分からない。手技の学びは愚直だ。それで、ツボの反応が増したら良し。節操なく真似するだろう。

そういえば、整体の調律点については、上肢その他は点として場所が指定されているが、下肢は面的だ。私的な工夫として、点として整理はしてある。試行錯誤の過程で学びがあり、胃経でも、腿は胃の背部の膵に響きやすいので、足三里と使い分けると便利。

パンジャビ・ダバ

武蔵小杉へ出掛けた。インド•パキスタン料理屋のパンジャビ・ダバが目当だ。ここのビリヤニが旨いので、わざわざ電車に乗って食べに行く。

食べ終えて外に出たら、店頭でインド人の店長とすれ違った。顔馴染みなので、久しぶりに来たけどやっぱり旨いねと伝えたら、俺は旨いと思わないとの返事があって面食らったのだが、一拍置いて、もっと旨くなるからと続いた。料理にもカレーがサービスで付くのだが、この店長、台詞回しにもサービス精神が利いている。

お店はサービス精神が大事だ。手技の仕事は耳に痛くて口に苦い事も伝えなければならない時もあるので、サービス業になってはダメなのだが、やはりサービス精神は大切だ。人は何らかの期待を持って訪ねて来るのだから、それに応えて、気分良くお帰ししたい。

ただ、意外と、自分が何を求めているのか分からない人を見掛ける事もある。例えば、それは美容院で綺麗にしてくださいと頼む様なもので、目標設定としては曖昧だ。その辺り、やり取りをしながら、具体的にして行くのが腕の見せどころなのだが、それが重要だと分かるのに自分は何年も掛かったものである。