タンパク不足

薄毛の話題である。

髪の太さの左右差を比べると、どちらか片方の毛が細い事がよくある。そちらの方が状態が良くない訳だ。

また、前後や対角で比較しても差が見つかるかもしれない。いずれにせよ、細いところから薄毛が進む可能性が高い。

では、どうすれば良いのかというと、まずお薦めするのはタンパク質の摂取。髪の毛は栄養不足に弱いので、例えば、一人暮らしの若年男性の髪の毛が細いなんて事がよくある。

タンパク質の摂取について、効果の点では豚肉を押したいのだが、毎日、無理なく続けられるのはゆで卵の方かもしれない。髪の毛が太く事なるでしょう。

産後半年くらいで抜け毛が増えるケースも多いが、母乳に栄養を取られる為である。これもタンパク質を摂ると軽症化が狙える。

ところで、中年以降、肉を食べられなくなったと伺う事もあるのだが、手指の第一関節を確認してみよう。タンパク質不足になると、指の第一関節が固くなって曲がりにくくなるし、進行すると指の各関節が膨らむ。ゆで卵が福音になるかもしれない。

意外に、リューマチもタンパク質を摂ると改善しやすい。ただ、成功体験としては軽度のものだけがあって、重度のものについては分からない。

事より物

革靴の内側に脂を塗りたくったら、痛みがすっかりなくなったので、感動した。この方法には、カビや型崩れへの懸念から賛否両論あるそうなのだが、履いて慣らすどころではない状況だったのだ。

最近、やっと自分の好きな物が分かって来た。時間と共に変化して、手間の掛かる製品が好きだ。銀、革製品、時計などが好みである。銀製品を磨いていると、妙な脳内麻薬が出て落ち着く。

数年使った革の鞄が傷んできたので、帆布の鞄を買った。写真を見ると赤錆染めが鮮やかだが、現物はもう少しマットな質感をしている。

近頃、買い物の話ばかりをしているのだが、物欲が後半生のテーマである。最近まで自覚もなかったのだが、若い頃は精神世界の住人みたいなものだった。実際、服を買う金があったら、本を買っていた。

若いとそれで良いのだ。Tシャツとジーンズで保つ。それが歳を取ると、みすぼらしくなって来る。老人になったら体も希薄になるから、ハイブランドの服しか着ないくらいのつもりでいる。しかし、痩せ枯れる前提で話しているのだが、かなり怪しい。

古稀を越えたデザイナーの方が来ている。BMWで乗り付けて、黒いコートに身を包み、ヒールの音を響かせながらやって来る。玄関先で煙草を吸うのだが、灰皿に残った吸い殻には紅いルージュの跡、といった具合である。格好良いのだ。

7、80代の紳士が、去り際の玄関先で仕立ての良い帽子を胸に当てて、さようならとやるのも素敵である。実際にやられて感銘を受けた。その年齢まで生きていたら、真似をしたい。

要するに、老いについて考えている様な気もする。

アレルギー

1週間くらい前に桃を2個食べたら、臀部から大腿部にかけて湿疹が出た。これまで気がつかなかったのだが、どうやら桃にアレルギーがあるらしい。

体を調べたら、膵臓がおかしい。お腹を叩いたら、胃の裏に響く。ある種の糖分に耐性がないのだろうか。体に合わない酒を飲んだ時の反応に近い。調整したら、湿疹はすぐに引いた。

翌朝、懲りずにまた桃を一つ食べたら、少し痒みは出たが、調整したら引いた。この程度なら、慣らしていけば大丈夫かもしれない。

というよりも、過去にも桃を食べる機会はよくあったので、不思議ではある。ポカリの飲み過ぎで、膵臓のキャパシティが小さくなっていたのだろうか。数日後にまた食べたら、今度は平気だった。

流石に、桃アレルギーを改善したいという依頼は過去になかったので、サンプルが自分以外にはない。また、豆や蕎麦のアレルギーの機序は異なるのだろうな。

ただ、何らかのアレルギー持ちの方から、通っている内に何時の間にか改善したというご報告を受ける事はたまにある。問題点は、メカニズムを理解していないので、再現性については不安がある点だ。最中の人を調べたら分かるかもしれないけれど、豆や蕎麦のアレルギーは酷いとひっくり返ってしまうので、まさか試す訳にもいかない。

革靴

ちゃんとした革靴を持っていないので、買う事にした。

せっかくなので、価格帯を変えて、何が違うのかを体験してみようと思いついた。それで、銀座に出掛けた。

何軒か回ってみて、3万円くらいの靴も30万円の靴も、革の品質には差を感じたけれど、外見はそこまで変わらないという印象をもった。どれも格好良く見える。もしくは、初心者の自分には分からない。

むしろ、当たり前なのだが、高級店ではサービスが違うのでそれには驚いた。メールアドレスを登録したら、担当者から丁寧なメールが数回も届くので恐縮した。

高級品はこうして売るのかと感心もした。比べると、時計業界には例外も多いけれど、高騰で殿様商売をしている店も目立つ。100万以上の価格帯の品を売るサービスではないな。

PIAGETではその接客に感動したくらいだけど、宝飾店で時計を見ると丁寧なので、時計専門店のカルチャーなのかもしれない。労働市場的には、他の業界に転職したら通用しなくなる様な接客スキルでは不味いから、販売接客業に進路を取るなら、最初の就職先はデパートが良さそうだ、と想像する。

結局、お店はスコッチグレインに落ち着いた。足の採寸を初めてしたのだが、意外に小さい。24㎝しかなかった。また、日本人には甲高が多いというが、自分もそうだった。品物を確認したら、靴紐を結びやすい様に、長さに左右差をつけてあるので、日本的なクラフトマンシップを感じた。

それにしても、グッドイヤーウェルト製法の靴は、慣れるまで固くて痛いとは耳にしていたのだが、ここまで痛いものだろうか。ローキックを貰うより辛い。靴底が曲がらないのも不自由だ。履き出して3日目なのだが、早くも挫折しつつある。一月ほどで革が足に馴染むというのだが、調べたら、その期間は絆創膏上等らしい。世のサラリーマンを尊敬する。

斜視

フケが出やすかったのだが、目の疲れを取ったらすっかり良くなった。

目の神経の影響は意外な部位に、広範囲に及ぶ。例えば、手指の逆剥けもそうだ。ハンドクリームを塗っても改善しない手荒れは、眼精疲労が原因かもしれない。

ただ、自分の逆剥けの場合は目とは関係なしに、ガラスの爪やすりで磨く様にしたら出来なくなった。

目といえば、自分の斜視を調整した。数十年来、右黒目が外に流れていた。未熟児の斜視なら、栄養を多めに摂らせると改善するのだが、大人はそうも行かない。手技で改善を図った。

気にした事もなかったので放っておいたのだが、手技の練習の為である。斜視はあっさり良くなったのだが、翌日が大変だった。飛蚊症が大量発生したのだ。長年、それで適応していた物を動かしたものだから、妙な反応が出たのかもしれない。

流石に参ったのだが、2日後に落ち着いた。元の斜視の状態に戻ったから、飛蚊症が落ち着いたなんてオチだろうかと予想もしたのだが、1週間経っても黒目の位置はそのままである。球技が上達しないものだろうか?過剰な期待か。

しかし、施術でも感じる事だが、この手の経験をすると、自然治癒力は本当に仕事をしないと感心する。少し手を加えたくらいで良くなるのなら、放っておいても良くなりそうなものではないか。

そこから、身体機能の回復には、違和感が重要だという事が言える。それを異常として認識しないと、自然治癒もしない訳である。

レクリエーション

昨日は台風予報だったので、これは良い機会だと武術の稽古にのこのこ出掛けた。案の定、少人数だったので、密度の濃い時間を過ごせた。

正面から突っ込む癖があるので、格下にはそれで良くても格上にはすぐにやられるぞと先生から指導を頂いた。確かに、圧を掛けて疲れさせる手法を好むのだが、後輩にしか効いていない。

横でそのやり取りを聴いていた稽古仲間からも、正面から来るのでカモだと思っていたという趣旨のアドバイスもあり、ぐうの音も出ないのだが、明確な課題が見つかったので大満足である。

真正面からだと、相手の圧の方が強いとあっさり押し負ける。自分の正中を相手から外すのが練習課題だ。

亜熱帯

暑くなってから、酒も飲まないのに、飲んでるみたいな腫れぼったい肝臓をしている人をよく見かける。

肝臓は老廃物を水溶性に分解して尿として排泄するのだが、どうやら汗をかき過ぎて、膀胱に回す為の水が足りなくなるらしい。それで、肝臓の機能不全を起こす訳だ。

本来、体が乾くのは冬なので、こんな乾き方もあるのかと勉強になる。もう日本の気候ではない。

自分も汗をかき過ぎて、臭いが堪え難い。普段は石鹸を使わないのだが、流石にこの数日は敗北宣言をして使っている。東南アジア辺りに住んでいると、石鹸なしの生活は不可能なのかもしれない。

深息法

横隔膜を”発見”した。

いや、前からあっただろという話なのだが、重要性を認識したのである。

横隔膜が固くなると、鳩尾の辺りが布をピンと張ったみたいに固くなる。それに釣られて、内臓も固くなる。施術上、内臓自体の固さとそれとを区別する必要がある。

意外と頚椎が横隔膜に絡んでもいるので、その辺りの関連を調べている。

それで気がついたのだが、自分が呼吸する際には肺の膨らみが極端に少ない。肋骨越しに肺の動きを見ると、吸気の際にあまりに膨らまないので、一瞬、肺気腫を疑ったくらいである。

よく観察したら、肺の代わりに横隔膜がやたらに動いている。なるほど、腹式呼吸とはこういう事かと今更ながらに感心した。胸を張って胸式呼吸を意識したら、肺がちゃんと膨らむので安心もした。ただ、左肺の機能が少し悪い。それで、深息法をやり直している。

深息法は腹式呼吸と胸式呼吸を組み合わせた欲張りな呼吸法で、呼吸器の機能改善に卓効がある。気合法ばかりやっていたが、これも必要だ。

コロナ

今年も酷暑だが、夏バテや熱中症の中身は胃腸炎だったりする。お腹に触ると、カマボコみたいに固い。

頭に触ると火照って感じられるのは、放熱が上手く行かなくなって、もう日射病の一歩手前なので要警戒。頭痛や眩暈を起こしやすい。手当としては、ポカリを飲むのが良い。

コロナも大流行している。罹患した人をもう何十人か見たけれど、体の共通点は胃腸が疲れていると回復が遅れる点だ。

だから、症状が重かったり、後遺症がある方には断食をお薦めしている。可能な範囲で試して貰えば良いし、もし食べるとしても消化に負担を掛けない物が良い。満腹になると、咳き込みやすい。

そんな訳で、胃腸が疲れるとコロナに罹りやすくなるという自説を持っているので、コロナ対策=夏バテ対策である。最早、大塚製薬の回し者と化してポカリスエットを薦めている。お腹の張りが取れるのだ。熱中症には、水だともう受け付けない面がある。ただ、ポカリは太るし歯を悪くしやすいので、飲み過ぎ注意だ。

お盆過ぎて暑さが和らいだくらいの時期から、コロナ患者数も減るんじゃないかと希望的観測をしている。

リベンジャー

連休に長野に出掛けた。普段、よく利用する矢向の志らくの湯のオリジナルが蓼科にあるので、そちらを訪ねたかったのだ。

しかし、辿り着けなかった。縄文天然温泉尖石の湯に行きたかったのだが、尖石温泉縄文の湯に間違えて行ってしまったのだ。間違い探しなのか?そうなのか?分からないよ。

現地ではバス移動で本数も少ないので、軌道修正も利かなかった。東京から高速バスでわざわざ出掛けたのに如何ともし難い気持ちになった。露天風呂に浸かりながらスッポンポンで気がついたのだ。ここ違う?

これまた間違えて入った所もお湯が良いので、ますます複雑な気持ちである。確かに、蓼科辺りの泉質は志らくの湯に似ている。妙に疲れが抜けるのである。

来月辺りにリベンジしたい。

掃除機

10年くらい使った掃除機が壊れたので、買い替えた。

それで、日立製の掃除機を買ったのだが、使いやすくて感動した。重心の位置がものすごく考えられている。

以前はシャープの掃除機を使っていたのだが、特徴はエコ機能で、首の部分を立てると停止する仕組みになっている。欠点はエコ機能の停止ボタンがない事で、いちいち停まるので使いにくいのだ。急制動によってモーターには負荷が掛かるので、どこがエコなのかも分からない。製作者はとりあえずエコが流行っているから、エコ機能を付けたとしか思えないのである。何にも考えていないのではないか。

しばらく前にラジオを聴いていたら、新興アパレルブランドの担当者が出演していて、話からは普通の服飾ブランドに聴こえたのだけど、ブランドの理念を問われて、これまたエコですと答えていた。それは一日一善みたいな話で内容がないじゃないか。

例えば、これが呉服屋さんであれば、着物は糸を抜いたら一枚布に戻ります。仕立て直しが出来るので、洋服よりもエコですと主張する事が可能である。ハッタリの利かせ方ってものがあるんじゃないか。

実際の機能と主張とが乖離していると、違和感甚しい。物作りは、頭の中で9割方詰めてから形にするものなんじゃないか、という気がする。

石田茂

修理に出していた煙管が戻って来た。美しい。銀の肉厚な感じが何とも良い。自分が初めて物欲に負けたのが、石田茂氏の作品である。それまで強烈に欲しい物などなかった。

夢中になって、どこに行くにも持ち歩いていたのだが、北海道のマダムとお酒を飲みながら、チェーンスモーキングをしていたら、粋じゃないわねえと笑われた。確かに、パパッと済ませるのが粋である。

煙管をきっかけに時計趣味に目覚めていって、今は物欲の塊である。このまま骨董趣味にでも進化すると、経済的な死を迎えそうである。

由比ヶ浜

一夏一度は由比ヶ浜に来る事にしている。

今日は雨予報もあり、人はまばら。プライベートビーチ状態だった。海は意外と暖かかった。

泳ぎもしないでもっぱら海に浸かるのだが、温泉と一緒くたにしている事に気がついた。落ち着いて考える時間が欲しくて、温泉を求めている様な気もする。確かに金時計は腕毛があった方が映えると、哲学的な思索に耽った。

帰路、恒例のSJO珈琲に寄った。ここのマスターはコーヒーを淹れる時の型が出来ているので、最初に見た時驚いた。動きに芯があるので、押してもビクとも動かないだろう。味は普通に旨い。

チューダー新作のレンジャーが話題なので。横浜SOGOに寄ったが、即日完売との事であった。

道行く人を見ると、今年もロングスカートが流行っている。実際には人を選ぶファッションではないだろうか。身長がある程度がないと、着こなせない様にも見える。ちなみに、不況になると、布地が余るのでロングが流行るそうである。一方、芸術は不況になると、時間余り金不足になるので抽象芸術が流行るそうな。反対に景気が良くなると写実芸術が流行ると、高校の歴史の授業で教わった。

帰りの電車では、海水と日焼けでドッと疲れた。日焼けも火傷も似た様なものだが、仙椎2番を叩くと皮膚のピリピリは取れやすい。

重心

「重心を落とせ」ではなく「重心を上げろ」。サッカーにおける“骨盤”の重要性との記事。

記事では重心を落とすと踏ん張るから、フットワークが悪くなるぞと伝えている。自分にも踏ん張る癖があるので、示唆的な内容の記事だった。

格闘技の類をやると、逆に重心を落とせと指導される事は多いのだが、同じ問題を抱えやすい。威力を求めると重心を落とす方が良いのだが、遅くなるのだ。空手でも、フルコンよりは伝統空手の方が動きの速い傾向はある。

威力と速度を両立させるには、重心は落としても腰を下げない様な工夫が必要になるのではないか。混同されやすいが、別物なのだ。

自分には重心を落とそうとして、しゃがむ様な姿勢で構える癖があるので、これは課題だ。テレフォンパンチになりやすい。頑張っちゃってる感が出るというか、形を作ろうとし過ぎているのかもしれない。自然体のまま重心を落とす練習をしたら、上達しそうな期待がある。

熱中症

再びの梅雨入りで、暑さはマシになった。

先週までは胃腸の疲れている方が続いていたのだが、今週は落ち着いている。肩凝りや腰痛、頭痛などの原因を探すと、胃腸の固さがほとんどだった。大腸のツボの手三里はよく効く。

報道では熱中症の多発を伝えてもいたが、その中身は胃腸炎だったりもする。

昨年も酷暑だったが、ご年配の方には放熱が上手くいかなくて、頭に熱がこもっているケースをよく見かけた。頭へ触ると熱っぽいのだ。

暑さで胃腸が疲れている時には、ポカリスエットが効く。ただ、昨年は高齢者の熱中症には、ポカリスエットではもう間に合わない様にも見えた。吸収能力が若い人に比べて落ちているからだ。点滴案件だろう。

自分の場合、熱中症の初期には、皮膚に症状が出やすい。小さな水疱が出来て痒くなるのだ。ポカリを飲むとそれが落ち着く。

問題はポカリを常飲すると、太るのだ。

魅力

焼き鳥屋で常連と店主の会話をなんとなく聞いていた。

内容は、PTAのママさん達がこの店で飲んでいた。そこに石◯さんが現れて、格好をつけて奢ると言い出した。会計を回したら、泥酔した石◯さんはこんなに飲んでいないと、食い逃げをした。後日、ママさんの一人と一緒に取り立てに行ったというものであった。この店では毎回、こんなテイストの会話がされていて、酷く和むのである。

一昨日は焼肉屋で昼食をとっていたら、隣は高校生の男の子と祖母の二人組である。大学進学の話をしている。男の子は、あんな遠いところに行ったら、友達と遊べない。あの大学に行ったらママが発狂するとの弁である。喋りながら、ずっとスマホを操作していて、お婆ちゃんが話し掛けてもスマホから目を離さない。どうやらネットショッピングをしているらしくて、これお婆ちゃんの名義で買えるかなとの事であった。ここはお婆ちゃん、この間まで寝小便垂れてたのに偉そうな口を利くんじゃないよと、孫の為に怒る局面ではないだろうか。

物体は重力に引かれるが、人間は魅力に惹かれる。他人から見てここまで魅力がないと、将来が心配になるね。

取りこぼし

20年くらいのスパンで自己評価をすると、伸びるところは伸びたが、ある種の能力は若い頃から全く成長していない。

この数年は、その取りこぼしを拾う時期だと感じる。とても拾い切れるものではないし、その年齢でしか出来ない経験もあるから、一生そのままで終わる面もあるだろう。

最大の弱点は、組織で仕事をした経験に乏しい事だろう。実際、銀行と付き合って、大きな資本を動かす様な仕事をしていないので、仕事のスケールは小さいままだ。具体的には、人を雇用して、出店してという様な動きは思いつきもしない。やりたいかというと、そんな面倒臭い事は真平ごめんなのだが。

最近、時計好きが高じて、服飾、デザイン的なところに関心を向ける様になったので、良い経験になった。転じて、院内の内装に関心が出て来たりね。バウハウスは好ましいが、北欧系のミニマリズムは違うなとか、意外と好みに煩い事にも気がついた。

なんというか、得意なジャンルでしか8、90点は取れないのだが、苦手なジャンルでも60点くらいには努力で持って行ける。足を引っ張る原因は30点のまま温存されている部分だったりするから、そこは埋めたら良いんじゃないのと考える今日この頃だ。

シミ

施術後、シミが薄くなった方がいた。2、3日後に薄くなったそうである。これまで主訴のついでに10数回は行って、今回、やっと成果が出た。

お腹を調整したのだが、シミは内臓次第なのだ。手で響きを感じられたら、対応を見つけるのはそんなに難しくないのだが、なかなか結果は出なかった。

再現性をなんとか上げられないだろうか。上手くすると、ビルが建ちそうな案件である。

しかし、現状、高齢者の厚みのあるシミには手も足も出ないし、今回にしても不成果のまま10数回も行っているので、営業的に困難かもしれない。

数年前に、自分のシミは1週間くらいで無くなったのだが、暇さえあれば調整した結果である。量を質で担保するのは大変だ。

2015年頃、左目の下にシミが出来た。飲み過ぎの結果だったらしくて、肝臓を調整したら消えた。シミが薄くなる時は、初め赤くなり、その後でカサブタ状になった。施術で人に行うと、すぐに薄くなる方もあれば、何の変化もありませんという方もありで、結果にはバラつきが大きい。裏メニューになっている理由で、表看板に出来る様に研究中である。

そういえば、黒子は消えませんかと、たまにお尋ねがあるのだが、成功例はない。赤黒子については消えた例はあるのだが、意図したものではない。首イボなんかは、割と消えやすい。あれは胃の負担があるのだ。

中井久夫

予備校時代、小論分の添削の授業を受けていた。担当の先生曰く、あなたの文章は精神科医の岸田秀みたいねというので、後年、読んでみたら、あまり嬉しくはなかった。中井久夫と言われていたら、喜んだのに。

中井久夫氏は、神戸の少年Aの手記にも登場する精神科医である。著作を読んで、ファンなのだ。

その中井先生にご親族を見て貰っていたという方から、診療の様子を伺うと、まず患者の両手を握って、ご飯食べた?寝られてますか?とやるそうである。

通常、心療内科に患者として連れて行くと、本人は怒って受診を拒否するのだが、そのまま治療を始める事に同意したそうである。

このエピソードを教えてくれた方によると、本の中でも、両手を握るやり方が紹介されているそうなのだが、全集まで読んだのに全く覚えていない。最近、それで失敗をしてしまった。

逆に、寂しいお婆さんなどは、病気がコミュニケーションの手段なので、病人扱いをして蝶よ花よと扱わなければ、場が保たない。なかなか難しいものです。

胃腸炎

今年は天候が厳しい。気温差もさる事ながら、雨が降らないので大気中に湿気が何時までも残る様な天候が続いている。

その天候の影響で、胃腸炎が流行っている。近頃は、肩や首、腰の痛みの原因を探すと、胃腸の張りが原因という事がほとんどだ。

毎日、そればかりしているものだから、胃腸の調整がすっかり上手になった。近頃は手技的な観点から、大腸に注目している。言うことが、なんだかオステオパシーみたいになって来た。

以前から、リンパ系を刺激すると下痢をしやすい事には気がついていたのだが、大腸を調整すると、リンパの滞りが改善するではないか。梅雨時にはリンパも滞るけれど、最近はもっぱら大腸で対処している。

リンパを流すとよく言うけれど、どこに流すのかというと、大腸に流す訳だ。これが生理学的に正確なのかは心許ないが、心持ちとしてはそう。

キッチンABC

池袋のキッチンABCで昼食。老舗の洋食屋である。人気店なれど驕りなく、丁寧な接客に頭が下がる。

結局、どこに行っても、似た様な店を選んでしまう。大井町はブルドッグ、神保町は南海、中目黒に行けばジャンボといった具合である。旨くて、量があって、安くて古い。つまり、デートに使いにくそうな店である。

海外に出掛けても、都会はどこもたいして変わらないという感想を持っているのだが、同じパターンを繰り返している為だろう。見たいものしか見ていない訳だが、それを良しとはしていない。

自分探しにわざわざ海外まで出掛けなくても、目先をちょっと変えたら、近場でも別世界が見えるというポエムだった。

仙腸関節

仙腸関節を調整する手法を持っていない事に気がついたので、工夫をしていた。

以前から骨盤の開閉調整は頻繁に行っていたのだが、これまで仙腸関節にアプローチした事はなかった。

数ミリしか動かないのだが、確かに関節なのだ。骨盤の開閉時に、蝶番の様に動く。

施術で調整する様になってみると、腰椎5番の起立筋と併せて、影響が大きい事を実感した。お辞儀が出来ないタイプの腰痛に卓効がある。

過去に、骨盤の開閉調整を行なっても上手くいかなかった際には、おそらく仙腸関節が盲点になっていたのだろう。

以前、苦労した腰痛の幾つかも、今ならそんなに難しくはないだろう。その点では、理解した喜びよりも、気がつくのが遅いと悔しい思いがある。

明月院

昨夜は池袋に出掛けたのだが、西口は横浜の中華街以上に現地の雰囲気になっている。

なんだかんだで、中華街は日本人向けのテーマパークなのである。一方、池袋では鴨の首を食わせる店に入ったのだが、日本人の客が一人もいない。現地のファーストフードなんだろうね。

今日は鎌倉の明月院に紫陽花を見に出掛けた。四分咲きといったところだろうか。

見た事がなかったので、大仏も見て来た。

大仏の結ぶ印には、どんな意味があるのだろうかと真似してみたら、臍下丹田に力が入るのね。今後、気合法はこれで打つ事にしよう。従来のやり方よりも、効果がある。

一方、スリランカの仏像は、みんなこの印を結んでいるのだが、これには呼吸量を増やす効果がある。

人工知能

自然言語の数理モデル「RLM」では言語と非言語の境界で相転移は起きない、東大が証明との記事。

物理学の内容には疎いのだが、腑に落ちる記事だった。幼児の言語学習において、量の質的転換を予想していたら、意外とそうでもないかもよ、と記事は伝えている。知性が誕生する瞬間などなかった。実際には、そんなにロマンチックではなさそうな訳だ。

かなり重要な実験なのではあるまいか。幼児と大人の言語に質的な差がないとしたら、従来、質と見做されていたものは何なのだろうか?知性とは何か?

人間の定義が変わってしまう様な実験なのかもしれない。将来の議論が予期される、AIの人格権にも本質的な実験内容だろう。全部、どこで線引きするかという、社会的な合意の産物です、がファイナルアンサーになりそうだ。チューリングテストの陳腐化の可能性も示唆している。

茶語

中国茶に興味を持ったので、茶語に出掛けた。近頃、煙草の吸える場所も少なくなったので、代替品を探しての事である。

以前、ドバイにお住まいだった方から、アラビアコーヒーを頂いた事があって、カルダモンの香りがなんとも官能的に感じられたものだが、中国茶にはまた別種の陶酔感があるな。これは良いや。

そういえば、何年か前に、大徳寺へ出張したら、和尚のお嬢さんが抹茶を立ててくれたものだけど、その時は覚醒感があった。カフェインの含有量がコーヒーなどよりも多いからだろうか。紅茶については、妙な表現だが、飲むと素面になる様な気がする。

飲料にもお国柄があって、おもしろい。中国茶にはハマるだろうか。まだ分からないが、また行ってみる事にしよう。茶器の相場を見ると、手頃ではある。まずは淹れ方を習いに行くのが良いかもしれない。

四十の手習

煙管の火皿が歪んで来たので、ネットで修理方法を調べたら、パチンコ玉を当てて、ゴム製のトンカチで叩く方法が紹介されていた。銀製品なので、どうしても歪むのだ。

それで、パチンコ玉目当てに、パチンコをする事にしたのだが、意外に初めてである。台のどこにお金を入れるのかも分からなくて、そんなにお坊ちゃんだったろうかと笑ってしまった。

いざ打ち始めても、左打ちに戻してくださいと機械に注意される始末である。何度か繰り返したら、見かねた店員さんが近づいて来て、パチンコは初めてですか?と言うので、なんとも情けない。レバーを回し過ぎなので、三分の一くらいで良いと親切に教えてくれた。

1円パチンコに1,000円を投入して、30分くらいでオケラになった。2玉残したので、1玉500円と高くついたが、火皿は綺麗になった。

街中を歩いていると、パチンコ店の閉店ラッシュを目にするが、いよいよ昭和の終わりを感じるとポエッておこうか。パチンコについては、何が楽しいのか分からなかった。

精度

対象へ真っ直ぐに力を伝えるのが、非常に難しい。骨格上の力を出しやすい方向と腕を伸ばす角度が、どうしてもズレやすいのだ。真っ直ぐに押しているつもりで、胴体が捻れたら力は左右にズレるし、反り腰になったり猫背になると今度は上下にズレる。

両手を使うとズレは減るのだが、片手でそれを行うのが特に難しい。ここのところ、その精度を上げる工夫をしていて、3ヶ月くらい続けたら、いくらかマシになって来た。

力を対象へ上手く伝える事が出来た時は、自分の体と対象の位置はあまり動かない。動的になる時にはエネルギーロスが多い為に失敗していて、成功する時には狙った部位だけが動く為に静的になる。

頭を足の方向へ軽く押さえても、力がエネルギーロス少なく伝わると、お腹がグルグル動き出す様な事も増えて来た。これを進歩させられたら、本当に一箇所で全体を変える事が出来る様になるだろう。

岸田首相の貯金するより投資しろとの談話が話題である。

初めてお顔を拝見した時には長銀のご出身とは知らなかったので、なんだか政治家というよりも銀行員みたいな顔だなあと思った事を覚えている。それで、今回の談話なので、やっぱりそうじゃないかと一人でウケている。

40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を待てとはよく言うけれど、顔には人生が出る。

ところで、時計の顔は文字盤なのだが、モンブランの実機を見に行ったら、その色気に驚いた。時計メーカーとしては見逃されやすいメーカーだが、考えてみたら万年筆は色気の塊である。

色気というのも曖昧な概念だが、自分がよく例えで挙げるのは、ホリエモンと与沢翼氏の対比である。この場合、色気があるのは与沢氏の方である。一方、ホリエモンはセクシーかもしれない。

色気は生き物としての艶の様なものだ。無機物にもあるんだなと、時計好きになってから知った次第である。

例えば、グランドセイコーはとても美しい時計なのだが、色気は感じない。おそらくセイコーもそこには自覚的で、自然をモチーフにして、違うところで勝負をしている。

人間の場合、セクシーなご高齢の方はいないけれど、色気のあるお爺さん、お婆さんは見掛ける事がある。時計の場合でも、アンティークになって、ケースに多少の打ち傷があったり、文字盤の日焼けがあったとしても、魅力が残るのは色気のある時計でないだろうか。傷が味になる。人もかくあるべし、という話かもしれない。

おすぎとピーコ

2000年代初頭、おすぎとピーコがブックレビューをする『本ビニエンス』というテレビの深夜番組が好きでよく見ていた。

近年の彼らの活動は知らなかったのだが、現在の動向を伝える記事を読んだら、何とも切ない内容だった。2人揃って認知症になっているのだそうだ。ピーコ氏は取材に対して、おすぎは亡くなったと応えるのだが、実際のおすぎは高齢者施設に入居していると記事は伝えている。

認知症も不思議な病気だ。一番シビアなのは、脳梗塞の流れからの認知症だが、ほとんどの方は施設に入居されるので、お会いする機会はない。実際に施術するのは、軽度の方がほとんどなので、意識が正常になる瞬間があるけれど、時間の連続性はどの様に捉えられているのだろうか。

認知症の体の特徴は、頭頂部を指先で軽く叩打すると、ボスボスと独特の鈍い音がする。頭への血流が悪いからなのか、空洞を感じさせる音だ。

もう10回以上はお越しなのに、毎回、今日で2回目よね?とお尋ねになる方がいる。その方を定期的に見ていて、ある日、もう何回も来ているという話題が出て来て、驚いた。試しに、頭を叩いて調べてみると、少し高い音がしていた。残念ながら、ハッキリされていたのはその日だけで、認知が良くなったりはしなかったのだけど。

また、認知症やパーキンソンなど、脳のご病気の方の体を拝見すると、頭の叩打音とは別に膀胱の負担が特徴的だ。泌尿器でも腎臓ではなくて、膀胱というのも謎だ。神経的に緊張すると、頻尿になるけれど、その辺りの因果関係が出ているのだろうか。

認知症が、官僚や大学教授に多いのもよく知られているけれど、インテリ脳だろう。これはスポーツ心臓を念頭に置いた造語だ。

激しい運動で心臓が肥大すると、強い運動刺激がないと心臓が動かなくなるというのがスポーツ心臓。一方、強い知的刺激がないと脳が働かなくなるのがインテリ脳である。予防の為には、退職された後の知的活動が必須なのではないか。

不思議ちゃん

オッサンが不思議ちゃんぶっても可愛くないのだが、昨日から震災前と同じ様な脊椎の転移になっている事に気がついた。

まあ、近頃は地震も多いので、それはそうだという気もするのだが、そんな背骨は10年くらい見ていなかったのだ。

震災後にはしばらく余震が続いたけれど、体が慣れてしまうのか、地震があっても、もう背骨に出る事はなくなっていた。

久しぶりにそんな背骨をしているものだから、ちょっと嫌な感じだ。転移の度合は軽くて、当時の半分くらいだろうか。

地震は胸椎8番に出るのだが、ちなみに、酷い交通事故に遭った方の背骨も同じ様な状態になっている。そちらは慢性的にそうだ。

胸椎8番は臆病の骨と資料にあり、読んだ当初はさっぱり意味不明だったのだが、今ではそういう意味であったかと一人納得している。

8番は副腎や血圧に関係する骨なんだけど、その辺りの因果関係はよく分からない。震災前には、春先で血圧の変動でも起こしているのだろうかと首を捻ったものである。

テーマ

先日のポエムの記事は言語学で言うところの中動態です、というご指摘のメールを頂いた。

知らなかったので、國分功一郎氏の解説記事を検索して読んだら、確かにそんな内容である。

自分の別の表現では、三角形である。他の2点が自分の位置を決めているので、その前提を動かさないと自分の位置を移動出来ないという話になる。

そうした視点から、症状についても、患部よりも各部の関係性を見る。例えば、腰痛の原因が頚椎から来ている様なケースがある。首の動きが悪いので、腰が過伸展して負担が掛かる。この場合、腰の可動をつけると、トドメを刺しかねないので触らないのが吉。

痛風なら痛み止めを飲むよりは酒を控えたら良い。これは分かりやすいはずだが、他の症状でも、しばしば痛み止めだけ飲んで済ます様な処置をしやすい。つまり、腰痛で腰に湿布をしたり、偏頭痛で頭痛薬を飲むなんてのも、やってる事は同じだぞ、と。

仕事のストレスで偏頭痛が出ていて、転職しないと治らないなんてケースもある。実際には、ストレスでお菓子をドカ食いするのが頭痛の原因になっていたりもする。

住環境もそうで、咳が何時迄も抜けない方がいたので、除湿機を付ける様にご案内したら、半年以上続く空咳がすぐに抜けたなんて事もあった。咳止めも役には立つだろうが、本質的ではない。

人間関係にまで話を広げると、子供が頼りないという場合、しばしば親の方が子離れ出来ないのが原因だったりする。子供を変えようとするよりも、親が趣味を持ったりした方が良いケースもある。自分の会社に入れる前に、他所の釜の飯を食わせるとかね。また、家族仲が悪くて、解散する気もないのなら、まず広い家に引っ越してみたらどうだろうか。慢性の坐骨神経痛が、離婚した途端に治ったなんてケースもあった。

これ等は、いずれも対象を直接にコントロールしようとすると、失敗するという事を示唆している。対象を規定している前提条件を動かした方が効率は良い。

最初にそれを学んだのは、学生時代の弓道だ。的に中て様とすると、力んで的を外しやすい。それを回避する為の工夫として、姿勢のコントロールの方に意識を集中すると、かえって的中率が上がるという事を学んだ。以来、方法論はそればかりだ。だから、治そうとすると治らないし、斬ろうとするとかえって斬れない。

整体は具体的な検証材料として最適なのだが、自分の抽象的で本質的なテーマは、そうした諸問題のコントロール方法を学ぶ事だったりする。

腹心環流

人類も冬眠していたのかもよ、という記事

初期人類の化石資料を調べると、骨の成長が周期的に数ヶ月間、止まった形跡を見つける事があるそうである。そこから、初期人類は冬眠していたのかもしれないと推察されている。人類も哺乳類なのだ。

その名残なのか、人の体には秋から冬にかけて栄養を溜め込んで、春にはそれを捨てるという体の働きがある。春はデトックスの季節なのだ。

そして、栄養過多だと、中毒状態になる。デトックスが間に合わない訳である。身体的には、肝臓から心臓への静脈の滞りが出る。肝臓に独特のボテッとした感触が出るので、それを見つける。先週からチラホラそんな状態の方を見かける。

症状としては、関節が痛んだり、足が腫れたりと痛風様の症状を示すし、動悸、火照りや倦怠感も出やすい。酷いと、胸が痛む。また、花粉症が強く出る人にもこれがある。

施術としては、心臓と肝臓に手を当てて、血流の鬱滞の改善を目指す。これを腹心環流と呼んでいる。肝臓の負担を減らす為に、減食も必須だが、いっそ断食したら良い。水は沢山飲んでくださいと、いつものご案内になる。

今年は天候の寒暖差が激しくて、体がデトックスモードになるのが遅れたのか、特に腹心環流の滞りが目立つ。

陶芸

旅先で陶芸体験をする事にしている。鹿児島で作った器が届いた。

しかし、鹿児島の土かと思いきや、佐賀の土だという。釉薬の感じは確かに薩摩焼ぽくなった。

悪い本格志向があって、本当は土から用意しないと、とても自分の作品とは呼べまいなどとも考えている。人生をつまらなくする考え方だが、性分だろう。

自分に老後などあるのだろうか。生きていたら、仕事をしていそうな気がする。もしもあったら、陶芸を趣味にしようか。

ポエム2

最近、屋久島に長期滞在されている方から、ここはヒッピーの楽園ですとのご報告。人との距離感が近過ぎず遠過ぎず、見ず知らず同士が集まってバーベキューをしたり、平和にやっているとの事である。

ちなみに、移住者には高学歴の方が多いというので、だからですよとお返事をした。高校でも自由な校風を謳う学校は、決まって高偏差値ではないだろうか。

話を受けて連想したのは、むしろ、荒れたヤンキー高校である。以前、そんなタイプの学校に勤務の先生が、話せば分かるというのは確かに理想だが、そんな奴はウチには来ないと断言するので、つい笑ってしまったものである。

竹刀片手に教えた先生の元生徒さん達がご紹介でいらっしゃって、みなさん立派なのを存じ上げているので、自分にとっては含蓄のある話なのである。

どちらの話も陽性で、自分にはないカラッとした明るさに感じ入るかな。そんな気がする。

ポエム

ボンヤリした話だが、自分一人で決めている事は、案外に少ないなんて事を近頃は考える。

何かを決める際は、相手のある事がほとんどなので、自分は票の半分を持っているだけである。この日に会いましょう、いえ、無理ですみたいな。それなのに、自分が票の全てを持っている様な勘違いをするから、無駄な事をするし、間違える。それは独りよがりという点で、型稽古の欠点になりやすい。

人は案外にオートマティックな反応をしやすいので、こう来たら、こう応えるみたいなパターンが人それぞれにある。起承転結の起の内容で、承の展開はもう決まっている。相性もそこで生まれる。

そのパターンを自覚出来たら、もう少し結果をコントロール出来そうな気もするのだが、それはなかなかに難しい。ついつい同じ事を繰り返してしまう。人のせいにしてるけど、自分で決めているんだぞ、というか。型稽古の形にならない本質で、それを掴むのが自分の課題である。

これはパターンというか、色んな局面で発揮してしまう癖が足を引っ張っているので、それと向き合うと物事が上手く行きますよという自己啓発の話題なのかもしれないし、春に綴るポエムの様でもある。

福音

頻繁に拝見している方の髪が、急に綺麗になっていた。あれ、どうしました?とお尋ねしたところ、よくお気づきですねとおっしゃるので、話を詳しく伺うと、iHerbで購入したシリカというサプリを飲み出したとの事である。

それで興味を持って、十数人に薦めてみた。2ヶ月くらい経って、驚いている。なぜか髪が太くなるのだ。昨日はそのうちのお一人の変化の大きさに驚いて、これは人類への福音ですと口走ってから、相手が熱心な仏教徒だと気がついた。

科学的にはシリカの成分はケイ素で、人体への効果は疑問視されているそうなのだが、目の前の現象を否定するのも非科学的である。少なくとも、短期的には良さそうである。今後も経過を追いたい。

ところで、栄養といえば、先日、相手が誰なのかは忘れたけれど、どうして女性は甘い物が好きなのかという話題になった。

おそらく男性に比べて、食べられる量に少ない傾向があるから、手っ取り早いカロリー源として、甘味を求めているのではないだろうか。

ただ、これが美容には良くない。砂糖が悪いというよりは、それで満足してしまって、通常の食事量が減るのが宜しくない。特に、タンパク質が重要だ。摂取量を増やして、ホルモン系に作用するツボを押さえると、肌に艶が出る。栄養が足りないと、同じ施術を行なっても効果が薄いのだ。

砂糖を減らして、タンパク質を増やす事で、長持ちする花の美しさがあります。

百獣の王

武井壮さんの解説をいつも感心して聴いている。スポーツに興味のない自分が聴いてもおもしろいからだ。この動画では、落合やバースなどの高名なバッターはみんなテイクバックを使って打つのだが、イチローは反動を使わないという内容の解説をしている。

やたらに室伏を取り上げるので、砲丸投げの動画を調べてしまった。それで、如何に自分の目が貧しいのかよく分かった。見ても、よく分からないという。目を肥やしたいので、まず他の選手と比べてみようか。実際に、スポーツをやらないと分からないんだろうけど。

おもしろがり方を教えてくれるというか、素人に伝えられるくらいに言葉があるのが素晴らしい。これは見習いたい。

山田五郎さんの絵画解説の動画も神がかっている。

Watch’s and Wonders

今日はスイスで「Watches and Wonders Geneva 2022」が開催された。時計好きには、新作情報を肴に酒を飲んでいる人も多いに違いない。オリスの新作がやたらに高性能でサイズ感も好ましいので、気になっている。イベントには、いずれ参加してみたいものだ。

最近も時計屋巡りを続けているのだが、近頃、商品と店員の雰囲気が似ている事に気がついた。求人と応募がマッチしているのだろう。きっとユーザーもそうに違いない。

ロレックスがなければ、チューダーを買えば良いじゃないと、兄弟ブランドを見て来た。高性能で格好良いのだが、なんというか、オラつきを感じる時計だ。店員さんもビッとしていて、言ったらなんだけど維新ぽい。

ジャガールクルトに行くと、店員さんと話が弾みやすい。なんなら友達になれそう。これを選ぶのは自分にとっては自然な流れなのだが、むしろ、要素として足りないのはチューダーの方なのかもしれない。

仕事には人間の幅が出る。初期には相性の良い相手しか見る事が出来なかったけれど、その狭い幅をなんとか広げて、今では相性を感じる事が少ない。色んな人が来てくれる。好きな事だけを選んでいたら、幅は広がらないなんて事を考えた。

鍋に弾丸を受けながら

日曜日、武術の稽古に出掛けた。前回、先生からセイエンチンの型が不味いから、次回、修正しようとお声掛け頂いていた。指導されて、リズミカルな型なので、そちらに気を取られて型が軽くなっていた事がよく分かった。サンチン風に腕の先まで力を通したい。今回、収穫が多くて、棒術の型も新しく2つ教えて頂いた。

十数年続けているが、それには情熱が要る。自分の場合、蚊取線香の様な情熱がある。あまり熱心でもないけれど、とにかく続けている。

何でも良いけど、趣味を持つのをお薦めしたい。家庭や職場が全世界だと、ストレスを溜め込みやすい。SNSも良いのかもしれないが、繋がりとしては少し弱いという昭和の感性が自分にはある。

関連して、最近、読んでおもしろかったのが、『鍋に弾丸を受けながら』。趣味の釣りを通じて繋がった世界各国の友達に、現地の料理を食べさせて貰うという内容だ。読んで、ドバイに行きたくなった。一舐めすると、なぜかやたらに元気になるという蜂蜜を舐めてみたい。アメリカで、エルビス・プレスリーの死因に繋がったと言われる、17000カロリーのプレスリーサンドも食べたい。

サイズ感

先週、尻を打って以来、打撲の痛みが消えても体がなんとなくスッキリしなかった。

今日は休みなので、朝から活元運動とストレッチをゆっくり行ったら、大分、強張りが取れた。この1週間、手技で解決しようとしていたのだが、この場合は体操をして正解だった。

喩えて言うなら、手技はスプーンで、体操はシャベルみたいなものだ。手技は部分を調整するのに向くし、体操は全体を調整するのに向いている。

ストレッチをすると、動きやすいところばかりが伸びて、動きにくい部位の強張りはそのまま温存されやすい。得意な動きばかりをしやすいのだ。体にある程度の柔軟性があるのなら、問題箇所はピンポイントなので、そこは手技で調整したら良い。

一方、運動不足で体全体が固まっている場合、手技だけで調整するのは非効率に過ぎる。施術では、タイ式マッサージ的な手技の出番だ。その後で、細かい部分を手技で拾うのが効率的だ。

打撲した部分ばかりを気にしていたけれど、意外と体全体が強張っていたという話だった。怪我ではよくある事だ。だから、怪我をしたとも言える。我を怪しむと書いて怪我と読ませる訳であります。

尻の打撲傷というか、腰が痛かったのだが、すっかり良くなった。全治1週間くらいを見積もっていたので、良かった。

打撲は、打つ速度が速いと衝撃が体の中へ入る。その場合は青痣が出来ないのだが、かえって内臓のダメージになる。今回も青痣は出来なかったが、胸部と下腹部に強張りがあり、立ち上がる際の腰痛があった。

数日経って改善して来たが、大腸の強張りがしつこく残った。内臓をターゲットに挙げているが、関連する筋肉群込みの話であって、別段に筋肉を無視している訳ではない。身体観が解剖学ベースではない、というだけの話だ。

最終的に、合谷と手三里を押さえると、腰が伸びて痛みが消えた。地機、漏谷辺りも効いた。

勉強になったのは、直後は体の強張りが強くて、自分の体の異常を感覚的に掴めなかった点だ。いつも響きを見て処理しているので、これには参ったが、2日目くらいから感覚的に把握出来る様になった。強ばり過ぎていると、鈍感になる。

また、痛くとも、仕事に不都合はなかった。過去に体を傷めた際にも、型通りに動くと痛くはなかった。少しでも型が崩れて、腰でも反らそうものなら途端に痛いのだが、綺麗に動いている限りにおいては、痛みがない。これには自信を強めた。歳を取って、多少、足元が覚束なくなっても、仕事は出来そうだ。

打身

昨日、尻を手酷く打撲した。しゃがむのが困難なレベルである。基本的な手当を済ませてから、寝た。今朝、目が覚めたら、痛みはマシになっているのだが、動くとまだ痛い。

体を調べると、尻よりも肺の問題に気がついた。息を吸っても右肺が膨らまない。

それで、長年の謎が解けた。整体のドグマでは臀部は呼吸器の関連部位だと説くのだが、それがよく分かっていなかったのだ。これまでも骨盤付近の呼吸活点はよく利用しているのだが、なるほど身に沁みた。

昨日は打ったところばかりを気にしていたが、調べてみるとダメージは妙なところに及んでいる。右肺が膨らむ様に調整をしたら、尻の痛みが軽減した。

普段、施術を受ける人の気持ちが分かろうというものだ。尻の打身で肺というのも、意味不明である。この手のアプローチは患部に触れない為に、手技というよりも手品に見える。施術者のタイプにもよるだろうが、自分はほとんどの症例で直接法を避けて、間接法を多用する。

銀座の和蘭図でこの記事を書いているのだが、残っている痛みを取る為に、もう片方の手では骨盤周辺のリンパを押さえている。外傷では、しばしばリンパを調整するけれど、これで打身の痛みが取れるのも謎ではある。リンパに何らかの疲労物質が溜まるのかね。

肌触り

十数年間、仕事着はユニクロを愛用している。上下黒づくめである。最近、10年ぶりくらいに来た方がその姿を見て、まったく変わっていないと驚かれていたが、それなりにこだわりがある。仕事柄、いつも同じ格好でいる事が、来る方にとっての安心感に繋がるのではないか、と考えているのだ。嘘だ。パラノイアなだけである。

さて、仕事中はずっと正坐なので、すぐにズボンの膝が抜けるし、黒は色褪せが目立つ。それで、シャツもズボンも、半年くらいごとにまとめて買い替えている。

しかし、無印良品が大幅に値下がりしたので、そちらに切り替えても良いかもしれない。無印良品のデザインはノッペリとしていて立体感がなく、縫製もユニクロの方が良いけれど、着心地は遥かに良い様に感じる。いや、褒めているのだ。コットン100%は伊達ではなくて、肌のストレスがない。

服も身体の延長なので、意外と影響が大きい。皮膚は神経系に影響しやすいので、頭の疲れやすい人、神経質な傾向の強い人は、衣服の肌触りを気にしても良いかもしれない。例えば、イライラがマシになったり、眠りやすくなるかもね。

ツボ

近頃、ホルモン系にトラブルのある方が多いので、有効なツボの選定をしていた。特に、甲状腺が課題。まずは自分の体で人体実験をしてみる。ああでもない、こうでもないと試すのは楽しい。

整体の調律点はコンパクトにまとまっていて、その良さはあるのだが、自分用に増やしたり、面的に指定されているものを点的に捉え直したりしている。

上肢は内関、外関、郄門、温溜、下肢は風市、光明、懸鐘、承山、失眠、三陰交、腹部は水分を加えた。常に増えたり、減ったりしている。

名称は経穴から借りているのだが、位置がズレていたり、用途が異なってもいる。あくまでも私的な工夫であって、教科書的ではない。手と目で体に響く場所を見つける。自らの体で試して、人の体で確かめて、数を重ねて決める。

出来に満足しているのは、大腸の位置についての整理で、不満なのは横隔膜である。これは頚椎から解決出来そうな気がする。

ヴィンテージ

時計がオーバーホールから戻って来た。ちょっとお爺ちゃんぽい趣味なのは自覚がある。

機関は良好。採算が取れなくて、3年ほどで販売されなくなったくらいにムーブメントに手間が掛かっている。

ローレルの針には、焼成したブルースティールという説と、いや、着色しているのだという両方の説があるのだが、30年くらい経つのに色むらが見当たらないから、焼成しているのではないだろうか。

非常に気に入っているのだが、唯一の不満はゼンマイの巻き感が良くない。手応えが不明瞭だ。この筐体の個性なのか、それとも他の製品もそうなのか、触っていないのでそれは分からない。

90年代から2000年代初頭くらいのヴィンテージを狙っている。ヴィンテージは防水が問題になりやすいが、水は気をつければ良いけれど、汗が入る様では普段使いをするのは無理なので、裏スケは避けてスクリューバックの物を探している。そうなると、オメガのシーマスター一択になる。

最近の時計はサイズがデカいのだが、自分の腕には41㎜でも大きく感じられる。36〜38㎜くらいが丁度良い。デカ厚ブーム以前の物を探すと、そのくらいのサイズを見つけやすい。チタン製のシーマスターで36㎜の物があるので、実機を確認しに行きたい。

また、ヴィンテージを好む理由は、身も蓋もなく値段である。コロナでダブついた資金が流入して、現在、時計業界はバブルの最中である。100万越えがザラになりつつあるのだが、今、それらを買い求めるのはバブル時代に土地を買う様なものだ。少し前から、ショパールのアルパインイーグルが良いなと眺めていたら、あっという間に、2、30万は値上がりしている。しかし、5年も待てば、バブルが弾けそうな予感がある。そうしたら、中古市場に商品が流れ込むだろうから、そこで買えば良い。

最近は業者なのかというくらいに市場を眺めていたのだが、時計ブーム以降の製品からは、価格から逆算して製造している流れを感じる。こういう素材を使っていますとか、価格の根拠を戦略的に作って行く感じ。その点では、少し前の製品の方が普通の物作りをしていて、好感が持てるのも確かなのだ。

むしろ、そうした現状については、ブランディングが上手いと仰ぎ見るべきかもしれないが。韓流ブームもスイスの時計も国策ではある。日本はアニメとマンガでそれをやろうとしているし、明治の頃には、陶器でそれをしたじゃないという。

それにしても、時間を確認する為には、スマホがあれば良い時代である。クォーツの登場時点でも、機械式は技術的には陳腐化している。それが産業として隆盛を極めているのは、本当に興味深い現象だ。その辺りに、自分が生き残るヒントもありそうな気がする。まだ30年くらいは仕事を続けるつもりなのだ。

花粉症

腎臓透析を回避出来ないかとのご相談。

透析は厳しい。開始時点から、余命を決める様なものだ。色んな人を見て来たけれど、太っている人はまだ保つけれど、痩せている人には特に厳しい。痩せ細ってしまう。そして、地方都市の病院には、すぐに透析を薦める傾向があると教わった。

遠方から泊まり込んでの3日間続けての施術だった。結果はやってみないと分かりませんとはお伝えしていたのだが、2日目に脚の浮腫が取れていたので、手応えを感じた。ご帰宅後すぐに病院の検査があり、数値が改善していたので、透析はしばらくしなくても良くなったとのご報告があった。良かった。

臓器については、腎臓は壊れやすくて治りやすい臓器、肝臓は壊れにくくて治りにくい臓器という印象を持っている。肝炎で肝機能の90%が失われた方を10年くらい見ていて、今はお元気だけど、回復には7年くらい掛かったんじゃないだろうか。これだけ時間が掛かっていたら、自然治癒と変わらないですねとお伝えしたら、笑っていた。

そういえば、今の時期は腎に反応のある人が多い。決まって右腎だ。調整すると鼻づまりが取れたり、目の腫れが引いたり、花粉症が軽症化するので、体の季節的な適応に見える。今年の花粉症については、腎臓と繋がりのある足の裏の固さを取っておくと、楽になるかもしれない。右足裏だけをやっておけば良い。土踏まずの辺りに固いシコリがあるから、まずそれを見つける。そのシコリを指か棒でしごく様にして、鼻詰まりが取れる様なら、効果が期待出来る事でしょう。

朝にコーヒーを淹れて飲む習慣がある。不精して、フィルターは使わないでフレンチプレスで淹れる。それで、少々、脂っこいコーヒーになる。ブラックの方が好きなのだが、朝は頭を働かせる為に砂糖を入れる。それを冷めない様にタンブラーに入れて、熱いのをチビチビ飲むのが日課だ。でも、試しにマグカップに入れたら、その方が旨い事に気がついた。

そういえば、ワイングラスに日本酒を入れると不味い。ワインなら香りが広がって良いのだろうが、日本酒だと妙に米臭さが際立つ。道具の用途が指定されているのには、それなりの理由があるのだと知った次第。

ところで、喩えて言うなら、体も器である。最近、酷く反省した。空手の稽古ばかりをしていて、整体の体づくりを怠っていた。高血圧をきっかけにして、整体の訓練法を一通りやったら、施術がやたらに楽だ。

サッカー選手と野球選手では、必要な訓練メニューが違うよね、というタイプの当たり前の話であった。

その点、ボディワークの事は、実はあまり信じていない。ボディワークを沢山練習すると、ボディワークが上達するのだ。参考には良いけれど、専門的な訓練がやっぱり大事なんじゃないか。

不貞寝

昨夜、血だらけになっていた。

最近、切れ味の良いハサミを手に入れた。ビロウな話だが、それで鼻のエチケットを試みた訳である。

スパッと切れたらしくて、鼻血を垂れ流す事になった。

肩から上の出血は、踵を叩打すると止まる。久しぶりに使ったが、ピタリと見事に止まるので感心した。

最期に使ったのは何時だったかを思い出してみると、工事現場で働いていた時に仕事仲間が頭を切った時だ。

血が止まったら、急に情けなくなって、21時には不貞寝した。朝起きたら、痛みもない。

首から下は普通に止血点を押さえる。教養として、それくらいは知っておいても良い。しかし、脊椎反射療法で止血出来そうな気もする。筋収縮する様に叩打したら、どうだろうか。研究する機会というか、モチベーションもないのだが。