スリランカの仏像。お寺を幾つか廻ったが、大体の仏像は結跏趺坐で手はこの印を結んでいる。

両掌を上にして重ねる。両方の親指を少しだけ離す。そうすると不思議なもので息がしやすくなる。試しに、両親指を接触させると、今度は息がしにくくなる。

経絡的にも親指は肺だ。親指から肩にかけてのラインの緊張を取ると、肺の機能は高まる。経験からこの様な工夫をする様になったのだろう。

呼吸器を強くしておくと感染症への抵抗力が増す。近頃、来る人の肺の動きを見て、呼吸器が弱そうだったら、もう勝手に調整している。

調整法はまず肺の動きを確認する。両腋下に掌を入れて息を吸ってみる。肋骨越しに肺の膨らみ具合を見るのだ。呼吸器が強いと大きく膨らむし、弱いと小さい。

肺は2つあるので、左右差を比較する。人によっては膨らみ具合の左右差が大きいはずだ。膨らまない方の肺は機能が低い。

その場合、この印を結んで深呼吸を数回繰り返してみると良い。もう一度、腋下に掌を入れて調べると、呼吸に伴う肋骨の振幅が大きくなっているはずだ。また、それが上手く行くと、胸郭が拡がるので体感的に体型が逆三角形になって感じられるはずだ。

断字

アトピーには断食が効きやすい。より正確には、自分のところでは断食以外で改善した成功例がない。

前提として、アトピーにお悩みの方は、体質的にデトックスとしての下痢をしにくい傾向がある。これは便秘とは区別する。考え方として、排泄の必要な老廃物が便では出ないので、肌から出る訳だ。断食には一旦、お腹を休ませて老廃物の出口を変えるという目的がある。

お腹をどれだけ調整しても下痢をしない方でも、断食をしてお腹の鈍さが取れた後では、施術後に下痢をしやすい。すると、肌が綺麗になる。

浣腸をするとどうか?と尋ねられた事もあるが、それは分からない。効果には懐疑的なので、効いたら教えてほしいくらいだ。

ところで、最近は神経性の症状が取れない方には、断字をお薦めしている。一定期間、本もネットも見ないでくださいという趣旨だ。

数年前にスリランカへ旅行に出掛けた。電波の通じない場所も多かったので、滞在中はスマホをほとんど見なかった。その時に頭が楽だったのが印象的だ。

活字中毒の人については、読まずに書いたら良いのではないか。ビブリオマニアみたいな友達はいっぱいいるけれど、みんな浮世離れしてどこかおかしい。読むだけで書かないのは便秘と似ている。文章は排泄物に等しい。

床屋政談

不謹慎だけど、世の中が変わっていく姿を目の辺りにすると興奮するという話を人としていたら、それはあんたに破滅願望があるからだという趣旨の返事があり苦笑い。

しかし、米中対立が激化するとして、一回戦は完全に中国の勝利ではないか。独裁国家の超監視社会の方が結果が良いという実績が出来てしまった。今後の世界的な潮流になるのではないか。

マイナンバーくらいでゴタつく日本はどうだろうか。ただでさえ相互監視が強くて、幕藩体制で250年も保つ様な民族性なので、テクノロジーを使用してまで監視する制度設計は過剰なんじゃないかという懸念がある。自粛で頑張ったら良いのではないか。

経済的には後20年くらいをなんとかやり過ごせれば、人口バランスもマシになるので持ち直すかもしれない。だから、オリンピックをカンフル剤にするなら、2032年に再延期で良いのではないか。

嫌な予感がするのは、10年くらい経ったら就職氷河期世代がいよいよ社会の不安定要素になるはずなので、自分の同世代の犯罪率が増えそうだ。今頃、行政は就業支援に動き始めているのだが、15年は遅かったのではないか。

ないかないかなのだが、未来の事など分からないではないか。生きていたら、整体の仕事は続けているのではないか。

チョンキンマンションのボスは知っている

現地の寿司屋でバイトする日本人留学生も多いけれど、異国で収入を得ようとすると、まず同国人からだったりしやすい。その点、華僑は母集団が大きいので有利だ。サンフランシスコには大きな中華街があるけれど、同地の日本人街と称するものはビル一つだったりする。

タンザニア人版の処世を教えてくれるのが本書。文化人類学の著者は、香港在住のタンザニア人グループに接触してその生活と仕事を取材する。貧しいからこその連帯があり、その描写にはちょっと古いが日本のダメ連を思い出させるものがあった。

彼ら彼女らが根城にしているのが、チョンキンマンションだ。複数のビルを無理やりに繋いだ巨大ビルで、不法就労の外国人の巣窟になっている。自分も数年前に香港を訪ねて、チョンキンマンション内の安宿に泊まった。ヒッピー御用達で、部屋は漏れなく下水臭い。そこも経営しているのはエチオピア人グループだったが、予約した部屋がないというので流石だった。

とにかくまあ、一時が万事そんな感じの観光スポットだ。三つ星ホテルも良いけれど、怖いもの見たさでチョンキンに泊まるのも乙かもしれない。一階右奥の多国籍料理屋のお兄さんは親切だ。詠春拳の見学に行きたかったので、彼に片言で伝えたら武館に連絡をつけてくれた。雰囲気の一端に触れたので、とてもおもしろい本だった。

なんだか日本の昭和30年代ブームみたいな話になってしまった。実際には、当時の方が犯罪率は高いよ、過去が美化されてるよというオチかもしれない。

いずれにせよ、あの古くて最先端の街だった香港も店仕舞いだろうか。まあ、元から無理筋な話で、香港市民は本土からは上級国民に見えるはずなのでデモをやっても広がり様がない。観光客にとっては街の姿が変わるのは寂しい話だが。

過敏性大腸炎

たまにあるのが過敏性大腸炎のご相談。通常、下痢にはデトックスの意味があり、便秘をするよりは良いくらいだが、ストレス性の下痢は止めた方が良い。

神経性の下痢の場合、腰椎4番の右側に弛緩があるので、それを処理する。或いは脛の内側の三陰交付近を強圧すると下痢は止まる。ただし、ストレスの原因を解決しないと、繰り返す。

原因は人それぞれ。恋愛、家族関係、仕事と複雑怪奇。よく知ってよく会う相手であれば、話を聞く事くらいは出来るけれど、当方、カウンセリングの芸はなし。また、お世辞にも聞き上手とは言い難い。

最近、過敏性大腸炎に関連して興味深かったのは、頸椎4番だ。強いストレス下にあると頸椎4番3側に硬結が出来る。硬く結ばれた凝りを指す専門用語だ。首でストレスに堪える訳だ。

しばしば処理に難儀をするタイプの硬結なのだが、腰椎4番を調整したらその頸椎4番の硬結があっさり消えた。今までにない経験なので、興味深かった。従来、腰椎4番は頸椎6番と対応するという認識だったのだが、施術上のノウハウとして検証したい。

お坊さんのクライアントが多い。整体とのコンテンツとしての相性だろう。巫女さんも来た。牧師や神父の方が来た事はまだない。

パソコン関係の仕事をされていた女性がある時に、坊主頭でいらっしゃった。震災を機にお坊さんになるという話であった。すると、それまではお仕事柄、目がお疲れだったのだが、お坊さんになられてからは耳がお疲れになる様になった。それは人の話を聞くのが仕事だからだろう。普段の生活で使うところが疲れる。耳の疲れの有無は頭蓋骨を見ると分かるのだ。

耳といえば、過干渉のご家族と同居している方の耳の穴を見たら、サイズが小さい。その方が一人暮らしを始めてしばらくしてから耳を見たら、それが大きくなっているので驚いた事がある。

自分も人の話を聞く仕事のはずなのだが、耳が疲れる事はない。手ばかりが疲れる。人の話を聞くのが好きなのか、それとも人の話を聞いていないのか、どちらだろうか。お察しである。

耳の調整には、踝を用いる。妙なところが耳と繋がっている。老人性難聴でも軽度なものであれば、ここを押さえると聴こえ方がマシになる。ただし、踝の調整は聴力のカテゴリであって、ストレス由来の突発性難聴や気圧性の耳鳴りはやり方が異なる。

耳ツボで痩せますかと尋ねられる事がある。よく分からない。少なくとも、自分の経験にも技術にもない。

理論と実践、需要と供給

寝起きに腕が痺れるという方を見たら、明らかに首がおかしい。横に倒してくださいと指示をしても、ちっとも動かない。

それで首を調整したのだが、ご自分では首が動くと思っていたとのご感想だった。簡単なストレッチを教えて続ける様にご案内したのだが、その前にまず鏡を見て首の状態を把握してくださいとお伝えした。

体にトラブルがある場合、本人が状態を理解していない場合が多い。そんなに難しい話ではない。姿見の前で体を軽く動かしてみたら良い。例えば、慢性の肩凝りの人が、背中が反らない。じゃあ、何らかの因果関係を連想してみても良さそうなものではないか。

兎にも角にも、体を良くしたい意志があるのであれば、まずは自分の状態を把握する事、そして、それをコンロールする事を学習するのである。

という話をドヤって人にしていたら、ワタシャ、そんな難しい事は分からんのですとのお返事があって、まったく格好がつかないのであった。じゃあ、毎週来てくださいで話は終わってしまったのだが、あれは自分の話運びが下手くそだった。

それでも、症状よりも体への興味を持つ方が、かえって症状が改善しやすいのは本当の事だ。少なくともこちらはそうだし、相手もそれに付き合ってくれたら、体はより早く良くなりやすい。

『コブラ会』

渡邊さんが年始にアブサンをくれた。緑色のハーブ酒だ。ヨーロッパで流行って、ボードレールが中毒になった事で有名。頭はハッキリしたまま足に来るタイプの酒だ。

数年前、北海道のマダムが、私があなたくらいの年齢の頃にフランスでアブサンを覚えて酷い目にあった。あなたも酷い目に合うといいわと渋谷のバーでご馳走してくれたのを覚えている。そんな訳で、正月の昼間からアブサンである。

現代日本でアブサンに相当するのはストロングゼロだろう。効率良く酔っ払う為の酒という印象がある。自分はチューハイの味が好きではないのと、体質に合わないのか飲むと浮腫むので避けているが。

本当は帳簿作業をやらないといけないのだが、そのまま現実逃避をしてNetflixで『コブラ会』を見ている。海外ドラマで元になった映画がある。1984年公開の『ベストキッド』だ。

いじめられっ子の白人少年が日系人から空手を習って、いじめを克服、彼女もゲットというのがストーリー。バブル景気の頃なので、ちょっとだけ日本ブームだったらしい。ドラマではその登場人物達が40代になった姿が描かれるのだが、彼らの悩みは失業や会社経営、子育てや結婚生活なので、もう問題は空手では解決しない。

作中では剛柔流系統という設定になっていて、セイエンチンを練習していたりもする。それなのに、アクションになると正体不明の流儀になるなどと野暮ったい事を考えながら見ている。このまま正月が終わってしまいそうだ。

気合法の会

毎年、年末に気合法の会を開催してたのだが、今年は止めにした。今夜は酔っ払ってボンヤリしていたのだが、一人でやればいいやと急に思いついて多摩川に来ている。

今年はコロナ一色で、年末も喧しい。冬になれば増えると分かっていたでしょうという話で、今更に騒ぐのも不思議だ。2月下旬くらいまではこの辺りの数字が続くだろう。

感染症は2年くらいで収束するはずだというか、したら良いねという希望だが、その後も大概の人の人生は続く。

経済的には来年が本番で、ランニングコストの尽きたところからバタバタ潰れるだろう。コロナを不安がるよりも、食いっぱぐれて路頭に迷う心配をした方が良いのではないか。用心はしつつ、普通に仕事をしたい。

最近の若い奴は

一昨夜、今年最大の危機を迎えていた。

場所は蔭山楼。夜の暴れん坊将軍との忘年会だった。そこに女性2人を呼んでくれていたのだが、将軍様から急な商談が入って遅れるという連絡を受けた。場が冷えているか温まっているか楽しみに来てくださいと伝えつつ、戦々恐々であった。はたして初対面で間が持つのだろうか。

蓋を開けてみたら、先方が話上手で居心地は良かった。年齢は24歳だというだが、しっかりしている。

しばらく前は、やはり24歳の男性との食事会だった。中学生の頃から来ている方で、給料を貰う様になったらご両親にご馳走してあげると良いよという話をしていたら、じゃあ、先生にご馳走しますと食事に招待して頂いたのだ。どの口で言うんだという話で、自分はそんな機会を持った事はない。

先日は所属している武道団体の忘年会で焼肉屋へ出掛けたが、隣席は在学中に起業したというこれまた24歳の東大生だった。

最近の若い奴は甲斐性があり過ぎる。