蓄膿症

蓄膿症のお子さんがいらしていたのだが、体を拝見したら胃腸が固い。右鼻が詰まっていたが、やはり右腹が固い。やはりというのは、鼻詰まりはお腹と関係が密接だからだ。

施術のコツとして、胃腸が固いからといって、そのままお腹を押さえれば良いというものではない。固さの度合いが強いと、そこはもう刺激を受け付けないからだ。調整しても効かない。例えば、腰痛だからといって腰ばかりをやるのは手技を知らない人だ。

脛を見ると、胃腸のツボの三里が張っている。三里を押さえて、数呼吸待つうちに腸が動いて来た。お腹を確認したら、柔らかくなっている。お子さんが鼻をかむと、鼻水がズルーと出て来た。それで鼻は通ったそうだ。分かりやすい結果が出たので、気持ちの良い仕事だった。

しかし、お子さんだからこれだけ体の反応が良いのだが、大人だとなかなかこうはいかない。残念ながら、体が鈍っている人が多い。人様を掴まえて鈍いというのも失礼な話だが、刺激に対して鈍くなっている。それは施術者の手応えとして感じるもので、同業者の間ではよく言われる話だ。

大人でも子ども並みに反応の良いケースはあるのだが、無添加食品生活をしている人に多い。無添加食品を普段から食べているからといって、それで健康なのかというと案外にそうでもなくて、症状でお悩みの方も多いのだが、施術の刺激に対しては不思議と体の反応が良い。

もしかしたら、健康志向が強いと薄味の食品を好む傾向が見られるので、添加物の有無よりもその影響の方が大きいのかもしれない。そういえば、断食明けに、いつもの中華料理屋に出掛けると味が濃く感じられて驚いたりする。

投稿者: hamadakantaro

浜田貫太郎。浜田整体院長。著書に『臨床家のための整体操法入門』たにぐち書店。共著に『息覚』幻冬舎ルネッサンス。寄稿に『安心』マキノ出版。『手技療法』たにぐち書店。